社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

耐用年数等に関する省令には昭和の香りがする、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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耐用年数等に関する省令には昭和の香りがする

「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」なる法律があります。会社でなにか固定資産を買ったときに、それを何年で償却するか。その耐用年数を決めているものです。

その法律には昭和の香りがします。載っている資産が妙に古めかしいんですね。たとえば、リヤカー。たとえばトロッコ。たとえば丹前。

絶滅危惧種という言葉が頭に浮かびます。

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遊戯具の耐用年数が詳細に決まっている

また、やたらと遊戯具に関心があるようで、たまつき用具、パチンコ器、ビンゴ器、射的用具、ご、しょうぎ、まあじゃんの耐用年数が個別具体的に決まっています。玉突き、碁、将棋、麻雀が平仮名なのはなぜでしょう?(そもそもなぜビリヤードではなく、玉突きなのか)ここにも昭和の香りを感じます。

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むかしむかし決めたものが、そのまま残っているという印象です。もう少し今風(?)の資産に入れ替えればいいのに。

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2019年 残暑お見舞い申し上げます、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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残暑お見舞い申し上げます

このブログは、今日から夏休みに入ろう。


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税法では氷冷蔵庫の耐用年数がきまっている! の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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法律が実態に追いついていないということ

法律が実態に追いついていない。こんなことがたまに指摘されます。税金の世界で引き合いに出されるのが、インターネットを介した取引です。

インターネットの発達で、物理的な拠点がなくても莫大な利益があげることが可能になった。拠点があいまいなので、いったいどの国で税金をかければいいの?という問題です。法律(税法)がインターネット取引の現実に追いついていないわけですね。

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なんと、税法に氷冷蔵庫が・・・

氷冷蔵庫を知っていますか?

むかしむかし、そのまたむかしの冷蔵庫です。氷を庫内に入れ、その冷気で庫内を冷やす。電気で冷やすのではありません。とても原始的な冷蔵庫。電気冷蔵庫が普及する前、イメージでは戦前の家具(?)です。もちろん、わたしは使ったことありませんよ。

そんな氷冷蔵庫の耐用年数が「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」なる法律によって決まっています。電子商取引が高度に発達した現在でも、氷冷蔵庫の決まりが税法にはある!

法律が実態に追いついていない。こういってしまうのも的外れな気がします。氷冷蔵庫を会社で買って、その耐用年数を調べるなんてことが、いまでもあるんでしょうか。たぶん、おそらく、間違いなく、それはない。でも、氷冷蔵庫の耐用年数は法律に明記されている。削ればいいのに。なにか削れない事情があるんでしょうかね。

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*むかしむかし「冷蔵庫 電気なければ ただの箱」というキャッチコピーの冷蔵庫のテレビCMがありました。なつかしい。電気冷蔵庫は電気がなければただの箱ですけど、氷冷蔵庫なら電気がなくてもだいじょうぶ!


氷冷蔵庫の法定耐用年数は、4年です。



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儲かったのに借金するしかない。これで儲かったといえるのでしょうか、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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儲かったのなら配当よこせ。税金支払え。

100万円の売上があったけど、その代金は今後100年(!)の超長期分割受け取り。一方、それにかかった経費20万円は、出資をもとにすぐに支払った。今期、あなたの会社はそんな状況だったとします。それをひと言で表せば、

───80万円儲かった───

おそらくあなたは、儲かった感覚はないでしょう。でも、100万円の売上がきまり、20万円の経費がきまったのなら───たとえ通帳の残高が空っぽでも、あなたが儲かったと思わなくても───あなたの会社は、80万円儲かったといえる。いうしかない。それが今の会計のルールなんですね。実際の現金の受け払いは、一切関係ありません。

と、ここまではあなたも納得したとしましょう。まあ、そういうルールなら仕方ない。そうか、おれの会社は今期、儲かったんだ。こう自らに言い聞かせていると、───なんと! 出資者が、儲かったのなら配当よこせと言ってきた。なんと! 税務署が、儲かったのなら税金払えと言ってきた。

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儲かったのに、借金するしかない(?)

どうしましょう? もう借金するしかありません。

これで、会社は儲かったといえるのでしょうか。通帳の中身は空っぽ。配当や税金を支払うために借金をしなければならない。それでもあなたの会社は儲かったんでしょうか。

それでもあなたの会社は儲かったといえるし、配当も税金も支払わなくてはなりません。これが今のルール。これはやっぱりおかしいですかね?



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建国の大業は、着実なる実務の積み重ねこそが最適、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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歴史上の人気ものと不人気もの

歴史上の同世代人で、人気不人気がはっきりと分かれることがよくあります。

たとえば、源義経と源頼朝。織田信長と徳川家康。坂本竜馬と大久保利通。前者は人気ものだけど、後者には人気がない(・・・異論は認めます。でも、だいたいの傾向はそんな感じですよね)。

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*日本史上三大人気もの(左から、義経・信長・竜馬)


両者のちがいはなにか?

それは、革命家と実務家のちがい。義経・信長・竜馬が革命家で、頼朝・家康・大久保(ここはなぜか利通ではなく、大久保と呼ぶほうがしっくりくる)が実務家です。

革命家は、華やかに歴史の舞台に登場します。颯爽としていてカッコいい。で、最後は非業の死を遂げるわけです。そこがまた人々の心を揺さぶる。人気がでてあたりまえです。

一方、実務家は、革命家が掘り起こした土地を着実に整地する役目。その実務的な手腕によって。実務に徹するゆえか、すこし冷淡なイメージがつきまとう。

そう考えると、義経と頼朝、信長と家康、竜馬と大久保の人気不人気の理由もわかるような気がします。

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着実な実務の積み重ねが大切

以上がすこし長い前振りです。その不人気(とされる)大久保利通の語ったとされることばに、つぎのようなものがあります。

───建国の大業は(中略)着実なる実務の積み重ねこそが最適であり、これ以外に方法はない───

なるほど!

私たち凡人は革命家にはなれない。でも、着実な実務を積み重ねることはできます。それで、何事かをなしとげることはできるわけだ。なぜなら、日本をひっくり返した明治新国家の建設だって、大久保によれば、着実な実務の積み重ねだったわけだから。



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売上代金を100年かけて受け取ることになった、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


会社の会計を理解するために、すこし極端なことを書きます。

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売上代金を100年かけて受け取ることになった

あなたの会社で、100万円の売上がきまった。かかる経費は20万円です。差額は80万円。経費は、知人から受けていた出資をもとに、すぐに支払いました。一方、肝心の売上代金はというと───分割受け取りということに。ただし、なんと! 期間は100年。100年にわたるスーパー超ウルトラ長期分割受け取りという条件です。

つまり、あなたの会社は今後100年間、毎年1万円の売上代金を受け取りつづけるというわけです。

さて、ここで問題。この一連の出来事を、会計的な視点から10文字以内にまとめてください。

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*出資20万円受けて、それで経費を支払う。売上代金は100年かけて受け取り。今年は1万円、来年1万円、再来年も1万円・・・、以下延々とつづく。

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模範解答は───

───80万円儲かった。───

これが、模範解答です。

んっ? 儲かった? 儲かった感覚まったくないんですけど。今回の出来事であなたの会社の通帳残高は減ったはずです。80万円増えるのには100年かかります。儲かった感覚がまったくないのは当然です。それでも、あなたの会社は ”80万円儲かった” 。会計の世界では、あなたの会社は80万円利益を出したのです。

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会計のベースなるのは、現金の受け払いではない

会計のベースになるのは、現金の受け払いではありません。実際の現金の受け払いには関係なく、受け取りの権利あるいは支払いの義務がきまったら、それが売上になったり、経費になったりする。これが会社の会計なんですね。

ですから、100万円受け取ることがきまって、20万円支払うことがきまったのなら、儲け(=利益=黒字)は80万円です。100万円を100年かけて受け取るのも、20万円をすぐに支払うのも、それらは単に当事者間できめた決済方法であって、儲けには関係ない・・・

◆ ◆ ◆

腑に落ちましたか? いやいや、なんとなくおかしいと思う人のほうが多いかもしれませんね。たとえ多くの人がおかしいと思おうとも・・・会社の会計はそういう考え方で処理します。あなたの会社の決算書も、そういうふうにできているのです(もちろん、100年の長期分割なんてないでしょうけど)。



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売上10%アップで利益倍増のふしぎ(その2)の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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売上10%アップで利益倍増のふしぎ(その2)

<その1のあらすじ>
あなたは、バナナのたたき売り。ひと房700円で仕入れたバナナを1,000円で売っている。売上アップを、売る数を増やすことで考えていたあなたにある日、神の啓示にも似たささやきが───売上は、単価×数だよ───「売上=単価×数」この単純な算式はあなたになにを告げているのでしょうか。

blog.takahasikaikei.com


売上を増やす。これを考えるとき、人は数を増やすことに頭がいきがちです。でも、売る数はそのままで、単価を上げる。それでももちろん売上は増えます。なぜなら「売上=数×単価」だから。

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単価を10%値上げしたときのことを考えてみましょう。

あなたが支払うのは、バナナの仕入れ代金と親分へのショバ代です。

バナナの売値を上げると仕入れ代金が増える・・・はずありません。バナナの卸業者にとって、あなたがいくらでバナナを売るかなんて関係ありませんからね。

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ショバ代だって、10%値上げしたら10%余計に支払う必要はない。そう、ショバ代は一定です。バナナをいくらで売ったかなんて、場所を貸している親分には関係ないことですからね。

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ということは───なんと!

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利益は¥2,000。単価10%増で利益が倍になった!

そんなことあるの? とおもいますけど、そんなことありました。これが ”売上10%増で利益倍増のふしぎ” です。バナナの仕入代金は売上に応じて減ったり増えたりするかとおもいきや───売上単価のアップの場合は、そうならない。親分へのショバ代と同じで、一定です。

中小企業が価格競争、つまり値下げ合戦で勝てるはずがありません。中小企業のとるべき道はそこにはない。むしろ───値上げ戦略───利益倍増のために。




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