社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

とっちゃんぼうやは、大人か子どもか、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


わたしには長年の疑問があります。それは、

” とっちゃんぼうやは、大人か子どもか ”

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本質は表す語は後につく。でも、仮想通貨は通貨じゃない

とっちゃんぼうやは、大人のような子どものことなのか。それとも子どものような大人のことなのか。これが長年の疑問。今やなんでもネットの時代。検索ワードで ”とっちゃんぼうや” と入力すれば、ただちにその答えが得られるはず。でも、この問題をわたしは放置し、積極的な解決を図ろうとしてこなかった・・・

ところが、この長年の疑問がひょんなことから解決したのです。それは「仮想通貨を巡る税務上の取り扱い」なるセミナーを聞いていたときのこと。

講師曰く。───カレーパンはパンである。カレーではない。赤紫は紫である。赤ではない。すなわち、その本質を表す語は後につく───

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*カレーパンマンが「マン=人」というのは、ちょっと違うと思うけど・・・

なるほど!(と、こんな当たり前のことに今さら気づくのもどうかと思うが) この法則にしたがえば・・・とっちゃんぼうやの本質はぼうや。つまり子ども。ということは、とっちゃんぼうやとは、大人のような子どものことだ! セミナーを聞きに来たかいがあったわい。わたしがそう満足していると、講師の先生が意外なことを言い始めた。

再び講師曰く。───ところが、仮想通貨は通貨かといえばそうではない。通貨っぽいけど通貨ではない───

仮想通貨は通貨じゃない? まあ、それは納得です。通貨なら万人に通用しなければなりませんから。仮想通貨が通貨ではないのはいいけど、それじゃあ、例の法則が通用しないじゃないか! 結局、今日までとっちゃんぼうや問題は解決せず。

◆ ◆ ◆

◎仮想通貨の税務上の取り扱いについては、国税庁からFAQが公表されています。
www.nta.go.jp



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10月から地方税っぽい名前の国税ができるけど、税負担に変わりなし、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


国税と地方税という区分けがあります。その名のとおり国に納付するのが国税。都道府県に納付するのが地方税というわけ。

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あたらしくできる税金。その名は”特別法人事業税”

今年(2019年)10月から新しい税金ができます。その名は ”特別法人事業税”

事業税という名からすると、地方税かと思いきや(今ある法人事業税は地方税ですから)、なんと特別法人事業税は国税。そうなんだ。国税なんだ。ということは税務署に納付だな。と、こう思いきや、なんと納付する先は都道府県です。

つまり、特別法人事業税なる地方税っぽい名前の国税を、都道府県に納付するというわけです。同時に、今ある地方法人特別税なる地方税が廃止される一方、前からある地方法人税なる地方税っぽい名前の国税はそのまま残ります。

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あたらしく税金ができたり、なくなったり。それが国税だったり地方税だったり。国税なのに納付先が都道府県だったり。なんだかとてもややこしい。名前も紛らわしい。

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あたらしく税金ができるけど、会社の税負担に変わりなし

まあ、税金の種類はどうでもいい(?)けど、あたらしい税金ができるということは、税負担が増えるのかな。とこう思いきや、なくなる税金と行って来いで、税負担に変わりは無しです。


それにしても、なぜこんなややこしいことを? それは、都道府県相互間の税収偏差を是正するため。あたらしくできる特別法人事業税は、人口比によって、各都道府県に配分されるのです。



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日本の伝統的な税金の集め方は───の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


税理士が行う租税教室なるものがあります。税理士が小学校などの出向いて税金の授業をするんですね。わたしの所属する税理士会の支部は租税教室が盛んで、わたしも年に数回教壇に立っています。

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租税教室では伝統的な税金の集め方を疑似体験してもらう

租税教室では、伝統的な税金の集め方の模擬体験をしてもらいます。クラスを班分けして、班ごとそれぞれ異なった所持金を決める。そのうえで、合計で〇〇円を集めるには、各班がどのような負担にすればいいかを考えてもらうんですね。

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結果はどうか? 程度の差こそあれ、少ない所持金の班は少なく、多い所持金の班が多く負担するといった考え方に落ち着くことが多い(ごくごくまれに、所持金に関係なく各班一律の負担といった意見も出ますけど)。

意見が出たあとで───じつは正解はない。こっちの集め方が正しくて、こっちは間違っているということはないんだ。いろいろな考え方あって当たり前だし、それでいい。でも、日本の伝統的な税金の集め方は、今日のみんなの意見に近くて、少ない人は少なく、多い人は多く負担してもらうことになっているんだ───とこんな話をします。

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伝統的な集め方が一番でなくなる(?)

ここで、”伝統的な集め方” というのはもちろん所得税を意識してのこと(所持金は所得の言い換えです)。所得税はふるくからある税金で、税収は数ある税金の中でトップですから。

でも、今年(2019年)に消費税率が10%になると、税収でいちばん多いのは消費税になります。そうなったら、所得に応じた集め方を前提にした租税教室のすすめ方を変えなくちゃならないかな?

以前学校の先生から、子どもたちの興味をひくために何かしらの小道具があったほうがいい。そんなアドバイスをもらいました。それからは、各班が持っているお金をイメージしてもらいやすくするために、偽札を配っています。

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*これが偽札。1千円券、1.5千円券、2.5千円券、5千円券、1万円券、2万円券の6種類用意します。




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──あなたは、なぜ税理士になろうと思ったのですか?──の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


日本税理士会連合会(日税連)の学生向けパンフレットに載せるアンケートへの協力依頼がありました。中にこんな設問が。

───あなたは、なぜ税理士になろうと思ったのですか?───


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こうして税理士になろうと思った

わたしの職業生活のスタートはトラックの運転手でした。高校を卒業してトラックの運転手になったんですね。誰からいわれたわけではなく、自分で決めて、自分で探して、望んで就いた仕事。楽しくてよかったんだけど、数年経つうちに他の道もあるように思えてきた。

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歳をとってから、何もしなかったことを後悔したくないという思いが芽生えました。自分なりのチャレンジをして、ダメならいつでもトラックの運転手にもどればいい。生まれて初めて将来のことを真剣に考えた。そんなとき書店で手に取った『あなたに合った資格を取ろう』という本から選んだのが、税理士でした・・・

と、アンケートに書いたのは以上のようなこと。

でも、じつはそう考えたあとの、踏ん切りをつけてくれた同僚からのひと言があります。曰く。「お前、結局やらないんだろうな」 掛け声だけで、結局行動できないんだろ? そんなニュアンスです。そう言われて ”そうなんだよね。言ってはみたけれど、やっぱりやらない” とはふつうならない。わたしもならなかった。

人には、人生を決めるひと言があるとすれば───「お前、結局やらないんだろうな」そのひと言だったような気がします。

アンケートには、他にこんな設問も。───税理士に必要な資質は何だと思いますか?───これには「愛嬌」と答えました。ふざけているわけではなく、どんな職業にも必要な資質だと思うのです(自分にないものだから余計に)。
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日税連の学生向けパンフレットにこんなアンケート結果が載っていたら、それはわたしです(載るかどうかわからないけど)。



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会社にとっては将来もらえるお金(売掛金)は多いほうがいい? の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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会社にとっては、売掛金は多いほうがいいですよね

会社には売掛金なるものが発生します。

売掛金───売上代金の未回収金のことですね。売ったけど、まだもらっていない。これからもらえるお金、それが売掛金です。売掛金は会社の資産になります。

ということは、売掛金は多いほうがいいですよね。だって、お金がもらえる権利だから。売掛金があれば、将来お金がもらえる。それは多いほうがいい・・・でも───

もし、あなたの商売が、払ってからもらう商売だったらどうでしょう。典型的にはモノを売る商売です。買って(支払って)から、売って代金をもらう商売。

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*”もし”というか、実際はこういう商売が多い

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売掛金が多くなると商売が続かない

この商売で売掛金が多いということは、支払いのためのお金も多く必要だったということ。んっ? 支払いはいつでしたっけ? そう、お金はもらう前でしたね。ということは、売掛金が増えていくと───支払いばかりが先行するわけで、お金が続かなくなります。お金が続かなければ商売が続かないじゃないか!

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*それに、売掛金は ”絶対に間違いなく” もらえるとは限らない。相手方の倒産などでもらえなくなるなることだってある。


売掛金はお金をもらえる権利。こう考えるとあったほうがいい(あるいはあったっていい)ように思えるけど、そうではないようでした。会社の売掛金は多くないほうがいいんですね。




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租税教室で伝えられないこと、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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租税教室で伝えられないこと

───世の中には人にはいろいろな人がいて、いろいろなことがある。気ままな独身の人もいれば、家族の生活を収入面で支えている人もいる。いつまでも健康とは限らない。病気やケガでお金がかかることもある。思わぬ犯罪に巻き込まれて損することだってあるかもしれない。税金はそんな「いろいろ」に配慮している───

私たち税理士が先生役になって、小学校で租税教室を開催することがあります。小学生相手に、税金のプロである税理士が税金のことを話すんですね。私も年に数回教壇に立ちます。そのときに、どうにか税金の持つ配慮の精神(?)を伝えられないか。

そう思い立って、フレーズを考えてみたところ・・・



■■ 病気がちの人の税金は少なくなる

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*おとなの人へ:このとき受けられるのは「医療費控除」




■■ 親の面倒をみている人の税金は少なくなる

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*おとなの人へ:このとき受けられるのは「扶養控除のうち、同居老親等控除」



■■ 盗難にあった人の税金は少なくなる

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 *おとなの人へ:このとき受けられるのは「雑損控除」




■■ 家族の面倒をみている人の税金は少なくなる

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*このとき受けられるのは「配偶者控除」「扶養控除」




■■ 将来のことを考えている人の税金は少なくなる

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*おとなの人へ:このとき受けられるのは「社会保険料控除」そのココロは? 社会保険料控除は、将来のために国民年金保険料などを支払っている人に適用されるのです。




せっかく考えてはみたけれど・・・毎回毎回時間が足りなくなって、このくだりにたどり着く前に終了のチャイムが鳴ってしまうのです。



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不審者を見かけたら、通報させていただきます、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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あるビルにて。こんな張り紙が・・・

仕事であるビルに立ち寄ったときのこと。ふと見るとある張り紙が。そこには、

───不審者を見かけたら、警察へ通報させていただきます───

なるほど、不審者がいたら通報するわけね。気をつけなきゃ・・・じゃなくて、気になるのは〝させていただく〟の部分。させていただく?

この張り紙は誰に向けたもの? 一般の人に向けたものじゃないですよね。語りかけている相手は不審者です。不審な動きをしたら通報しちゃうぞ! 変なことしないでね。とこういう意図のはず。しかし、「させていただく」は謙譲語。つまり、この張り紙は───不審者に敬意を表している!

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*不審者の皆さまへ
不審者がいらっしゃいますと、通報させていただくこともございます。あまり不審な動きをされませんようお願い申し上げます←どうせならここまで書けば? (それにしても、日本語めちゃくちゃ)


文化庁の「敬語の指針」によれば、「させていただく」は、相手の許可を得て、そのことで恩恵を受ける事実がある場合に使う言い回しらしい。

不審者を通報するのに本人の許可いらないよね。不審者にへりくだるのもへんだし。張り紙変えたらどう? 〇〇ビルの管理会社の人。

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*この問いに「YES」と答えるはずもなく。それに、ふつう聞いている間に逃げる。



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