社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

アウトプットで知識を身につける──アウトプット知識習得論概説──、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


■■■
知識を得るためには、アウトプットこそ大切

今は昔のわたしが子どもの頃。学生がカンニング技術を磨き、学校と対決(⁈)するという漫画がありました。その最終回では、学生は敗れた。つまりカンニングは成功しなかったわけです。でも、なぜかテストの点数はよかったんですね。それは、カンニングペーパーを作ることが、知識の習得になっていたから。

f:id:taxjolly:20191014100612p:plain
*こういうカンニングは知識の習得にはなりません。念のため。

知識を自分のものにするには、インプットするだけでは不足です。アウトプットも大切。いやいや間違えました。アウトプット "も" ではなく、アウトプット "こそ" が大切。人の脳は、伝えることによって知識が身につくようにできているといいます。カンニングペーパーをつくること(これも一種のアウトプットでしょう)によって、知識が身についたように。

■■■
私たちにできるアウトプットは?

でも、意識しないとそれはおろそかになる。私たちには、学生のように、テストという名のアウトプットの場がないですからね。別の方法によるアウトプット───話す。ブログに書くといったような───を心がけたいものです。

じつは、このブログの記事はもうすぐ1000に届きます。それだけアプトプットしてきたわけですけど・・・それだけ知識が豊かになっているのかな?

*あるテーマで記事を書き、後日また同じテーマで記事を書いてしまう。こんなことが何度かありました。前にそのことを書いたことを忘れてしまっているわけで、そうなると "アウトプット知識習得論" も少し心もとないですな。
f:id:taxjolly:20191012083407p:plain





*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。


飲食料品は思わぬところに隠れている(?)の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


この10月から、消費税率は10%と8%の複数税率になりました。8%は飲食料品などに適用されます。

■■■
複数税率で、経理処理が2回必要になる

複数税率になると、会社は税率ごとに区分経理するというひと手間が必要です。特にやっかいに感じられそうなのが、1枚の領収書などに10%と8%が混ざっている場合。そのときは、領収書は1枚なのに、それぞれの税率ごとに(つまり2回)経理処理しなければならないのです。

そうか。それなら10月からは買い物は2回するよ。飲食料品とその他のものは、一緒に買わずにそれぞれ買おう。それなら、1枚の書類で2回経理処理することもないだろう? そのとおりです。でも、じつは意外なところに・・・

■■■
飲食料品は思わぬところに隠れている(?)

アスクルなどの事務用品通販業者からミネラルウォーターを買うことはありませんか。ミネラルウオーターは飲食料品です。請求書をみて、それを区分して処理する必要があります。

これは多くの会社にありそうですね。それ以外でも───あなたの会社の主要商品・材料を仕入れている業者から、それらと一緒に飲食料品を買う。珍しいことではないようです。

たとえば、美容室がシャンプーを業者から仕入れるときに、一緒にお客様に出すためのお茶を買う。たとえば、小売店が仕入業者から、お客様に販促品として配るうどんを買う。

f:id:taxjolly:20191010065447p:plain

どちらも実際にある例です。思わぬところに飲食料品が隠れていた(?)わけですね。見落としそうになります。でも、そこは注意力を発揮して、飲食料品を抜き出しての区分経理。複数税率である以上、このひと手間はなくなりません。たとえ金額が小さくても、しっかりと対応しなければならないのです。



*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。


レシート1枚で経理処理は2回、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


■■■
複数税率だから、2回買い物をするよ

10月から消費税率が10%になりました。ただし、飲食料品は8%のままで、つまりはこの世は複数税率の時代に突入。複数税率になると、1回の買い物で8%と10%の品物が混ざることもあります。そのときは、レシートでは8%と10%とが区分されて、それぞれの合計金額が表示さることになっています。

ということは、たとえば、コンビニでお茶と乾電池を一緒に買うと───レシートをよくみて、合計金額ではなく、8%分で1回、10%分で1回、つまりレシートは1枚なのに2回経理処理する必要があるんですね。と、お客さんに話をすると・・・複数のかたから同じような反応がありました。曰く。───じゃあ、2回買い物をするよ───

■■■
結局のところ事務負担アップは避けられない

つまり、お茶で1回、乾電池で1回、計2回買い物をして2枚のレシートをもらうというわけ。たしかに、それならレシートの枚数と経理処理の回数は一致します。頭を悩ますことも減りそうです。

そうはいっても、経理処理の回数は2回で変わらないし、2回買い物をするという手間は増えます。さらには、こんなこと(↓)があるかもしれません。

f:id:taxjolly:20191005090052p:plain
*みりんは、飲食品=8%だと思い、他の飲食品と一緒にレジ精算後、じつは10%だったことが判明。1枚のレシートに8%と10%が混在することになり、落ち込むの図。

◆ ◆ ◆

結局のところ、複数税率になった以上、今までにはなかった税率ごとの区分処理という事務負担の増加は避けられません。今さらですけど、複数税率はやめてほしかった・・・



*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。


消費税率アップとキャッシュレスポイント還元、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


■■■
消費税の軽減税率はずっと続くんですか?

あるところで聞かれました。

───消費税の軽減税率はずっと続くんですか?───

それに対して、

f:id:taxjolly:20191005112232p:plain

と、こう答えたところ、いや、軽減税率は来年終わると聞いたので、とおっしゃる。来年終わる? 来年終わるとなると、もしかして、キャッシュレス決済のポイント還元のことかな。ここ最近、急に軽減税率とキャッシュレス決済の還元がマスコミの話題にのぼるようになったので、混同したようです。

■■■
キャッシュレスのポイント還元は来年6月まで

消費税率が上がった10月以降、キャッシュレスで買い物をすると、ポイント還元やその場での値引きが受けられるようになっています。ただし、こちらは未来永劫ではありません。来年(2020年)6月までの期間限定の制度です。

今回、前回の税率アップ時ほどの目立った駆け込み需要はありませんでした。それも、この制度のお陰(?)。8%で買うよりも、税率アップ後にキャッシュレスでポイント還元をしてもらったほうがトクなこともありますから。

f:id:taxjolly:20191005114430p:plain
*来年6月までは、これでポイント還元orその場での値引き

■■■
キャッシュレスポイント還元制度はずっと続くんですか?

来年6月にキャッシュレスのポイント還元制度が終わると、個人消費の落ち込みが懸念されます。個人消費が落ち込むと景気が冷える。でも、その後には東京オリンピック・パラリンピックが控えています。そこまでは大丈夫かもしれない。問題はその後。オリンピック・パラリンピックが終わると "祭りの後" で一気に日本経済が冷え冷えすることも考えられます。どうしましょう?

f:id:taxjolly:20191006072801p:plain
景気対策として、個人消費を落ち込ませない施策が必要です。そのために、ま、まさかのキャッシュレスポイント還元制度の継続⁉ こんなシナリオも考えられるかもしれません。いや、それはないか。なんのための消費税率のアップだったかわからなくなるし。いやいやいや、一寸先は闇。この世には "まさか" という坂があるらしい・・・

質問です。今後の状況によっては、

───キャッシュレスポイント還元制度はずっと続くんですか?───




*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。


10月なのに8%⁉ の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


■■■
電気料金などには、消費税率の経過措置がある

10月1日から消費税率が10%になりました。ということで、10月以降の取引は、軽減税率を除けばすべて10%でOK? いやいや、じつはそうとも限りません。税率が変わり目のこの時期だけの特別の決まりがあるんですね。その名は経過措置。

経過措置には数々あれど、どんな会社にも関係するのが電気やガス、水道料金にかかる経過措置です。これらの料金の消費税率は、使った時期ではなく、検針がいつかによって決まるんですね。10月中に検針されたものは、すべて旧税率の8%が適用されます。

f:id:taxjolly:20191003075537p:plain
* "検針" のイラストのはずが、間違えて "検診" のイラストになってしまいました。諸般の事情により、差し替えは間に合わないので、そのまま掲載します。


■■■
決めつけで8%


10月中に検針された料金の中身、それをよくよく観察すると9月に使ったものと10月に使ったものが混ざっているはず。ほんとうなら、まずそれらを区分する。で、9月に使った分は8%、10月分になってから使った分は10%と分けるのが正しい方法ですよね。

でも、そこはあえて区分せず(めんどくさいから?)、10月31日までの検針分は9月分としてすべて旧税率8%が適用されます。一種の決めつけですね。つまり、10月なのに8%。

◆ ◆ ◆

どんな会社にも、電気代などの支払いはあるはずです。税率変わり目のこの時期、適用される消費税率にはご注意を。




*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。


離婚の財産分与ではあげたほうに税金がかかる。理由は───、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


■■■
離婚の財産分与で税金がかかる

税金の世界には、びっくりするような意表をつく決まり(?)があります。その最たるものが、離婚のときの財産分与の扱い。

夫婦が離婚し、夫が妻へ財産分与として、自宅を妻名義にしました。このとき、税金がかかります。誰に? 夫に。・・・間違いではありませんよ。自宅をもらった妻にではなく、自宅をあげた夫に税金がかかるのです。かかる税金は譲渡所得税。

f:id:taxjolly:20190922120039p:plain
*夫から妻へ財産分与があれば、なんと! 夫に対して譲渡所得税がかかる。

譲渡所得税とは、土地建物などを売ったときにかかる税金です。それがかかります。夫は何も売っていません。たしかに自宅を妻名義に変更しました。でも、売ったわけではない。お金が入っていないのに、なぜ税金がかかる? むしろ自宅をあげて損したわけだから税金で控除してもらいたいくらいだ。こう考えるのはおかしくないですよね。

■■■
所有者が変わったから税金がかかる(?)

税金の世界に、伝統的な考え方があります。それは、所有者が変わったときにそれを契機として税金をかけるというもの。税金をかけるのは、元の所有者に対してです。

f:id:taxjolly:20190918190434p:plain
*まさにこのとき、元の所有者に税金がかかる!

所有者が変わるというのは、モノが移転するということ。モノが移転したときに、そのモノの価値の増加分(手に入れたときから手放すときまでの値上がり益)に税金をかける。これが本来の考え方。

ですから、譲渡所得税は、モノを売ってお金が入ってきたから税金にかかるわけではなく "モノが移転したから" 税金がかかるということなんですね。

離婚の財産分与でも同じこと。自宅が妻のもとに移転したから税金がかかる。お金をもらっているかどうかは、この際関係ない!

◆ ◆ ◆

こんな税金の理屈はどうでもいいことですかね。理屈はどうでもよくても、離婚によって財産分与があれば、それをしたほうに税金がかかるのは事実です。離婚で財産分与を検討中(?)のかたは、ぜひこのような決まりがあることをお忘れなく。

f:id:taxjolly:20190922121738p:plain



*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。


明日から複数税率。かつて日本にも複数税率の時代があった、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


■■■
かつて日本にも複数税率の時代があった⁉

明日(2019年10月1日)から消費税率が10%になります。経過的に残る8%取引を除けば、今日が8%最後の日・・・ではなく、ご承知のとおり、8%は食品・新聞に対する税率として残ります。

そうだ。軽減税率だ。いよいよ日本も、史上初の複数税率の時代に突入かぁ。と、こう思いきや───じつはかつても複数税率の時代があったんですね。それは、消費税導入当初、1989年(平成元年)から数年間のお話です。

f:id:taxjolly:20190929080206p:plain
消費税は3%でスタートしたんじゃ。当時は贅沢品にかかる物品税なる税金があっての。車にはとくに高い物品税がかかっておった。車は贅沢品という古い考えに引きずられていたんじゃろ。

ところが、物品税は、消費税ができたことで廃止されてもうた。車の税金は高率の物品税から、一気に3%の消費税へ移行というわけじゃ。しかし、その差があまりにも激しかった。落差がありすぎた。での、調整のために新車の消費税は6%にしたんじゃ。

3%と6%。かつて複数税率の時代があった!

■■■
今回は、むかしの複数税率とは様相が異なる

でも、今回の軽減税率とかつての複数税率はあきらかに様相が異なります。今回の軽減税率には、線引きがあいまいなところがある(食品と外食の区別など)。新車と違って、食品は頻繁に会社の取引に登場します。つまり、会社は日常的に税率を区分して経理処理をするという手間を伴うんですね。

f:id:taxjolly:20190929082958p:plain
単なる税率アップにとどまらない今回の改正。10月以降いろいろな混乱、トラブルが予想されます。それはどうしようもない。複数税率は "実質的に" 私たちが初めて経験することですから。


関連する記事
blog.takahasikaikei.com



*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。