社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

会社の休眠で欠損金は亡きものなるか、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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会社をほっぽっちゃう休眠なる方法

会社の業績がままならない。これから回復する見込みもなし。いろいろ考えたけど、会社は畳もう。こんなとき、会社を休眠にさせるという選択肢があります。解散・清算という法的な手続きはしません。その代わり、会社としての事業活動も一切しない(←ここ重要。加えて、会社名義の契約はすべて解約する必要があります)。

そこで、「休眠しました」という届けを税務署などに出して、あとは会社をほっぽってしまうわけです。このような方法がキチンとした制度として整備されているかといえば、そういうわけではありません。でも、“実務的には” 通用する方法です。

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休眠で、欠損金は亡きものに(?)

休眠にしたら、会社にあった欠損金はどうなるんでしょうか。ほっぽっちゃっているので、会社としての活動は一切していない。当たり前のごとく(?)確定申告もしないでいると───確定申告を2期連続しないと「青色申告の取り消し」なる処分がされます。だれから? もちろん、税務署から。

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欠損金は青色申告だから認められているのもの。とすると、青色申告が取り消された時点で欠損金も亡きものにされるのかな。と思いきや───じつは、会社を休眠にしただけでは、欠損金はなくなりません。青色申告が取り消されても、青色申告時代にできた欠損金はそのままなんですね。


・・・はて、この事実がどんなことに影響するのか。それはつぎの記事で。



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2019年1月から12月までの所得を申告してくださいね、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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平成31年分? 令和1年分?

2月17日から所得税の確定申告が始まります。申告しなければならないのは、2019年1月1日から12月31日までの所得です。

いうまでもなく、2019年は4月までが平成31年で、5月からが令和1年でした。・・・ということは、今回の確定申告の年分は、平成31年分?それとも令和1年分?

正解は───所得税の確定申告用紙には、「令和」と印刷されています。

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なるほど。今回の確定申告は令和01年分というわけだ。んっ? じゃあ、申告するのは2019年5月1日~12月31日までの分でいいのかな。なんたって、4月30日までは平成31年だからな。令和じゃない。よしっ! 令和1年が始まる5月からの所得だけを申告だ!

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所得税は暦年の所得に課税されます

と、これはもちろん早合点。所得税は暦年、つまり1月~12月の所得に対して課税されます。年の途中で亡くなった人などを除けば、1年を途中で区切るなんてヘンテコリンなことはしません。

今回は、2019年1月から12月までの所得を申告してくださいね。
*当たり前のことと長々と・・・反省しています。そもそも、5月からの分だけで申告しようなんて考える人なんていませんよね。



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マル扶は何のため?の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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マル扶は、扶養親族を会社へお知らせする書類

扶養控除等申告書なる書類があります(長いので、以下マル扶)。私はこれこれこのような親族を扶養している。住所氏名年齢続柄マイナンバーは、かくかくしかじかである。ついては、給与から源泉税を差し引く際は、このような扶養親族がいることに十分配慮願いたい。と、こういうことを会社へお知らせ(申告)するための書類です。

マル扶がないと、会社はその従業員がだれを扶養しているのかわかりません。わからなければ通常の源泉税は算出できない。扶養親族に応じた通常の源泉税が算出できなければ───源泉税は、「特別高い源泉税」になってしまうんですね。なので、従業員は必ず提出する必要があるし、会社は提出されたマル扶を保管しておかなければならないのです。

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何から何まで知り抜いている相手からだって

従業員が数名の中小企業の場合、社長が従業員について何から何まで(?)知り抜いている。こんなことも多いかもしれません。そんな場合でもマル扶は要ります。

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*家族従業員のマル扶だって要ります。もちろん、社長自身のマル扶だって。なければ、制度上は「特別高い源泉税」になってしまうのです。


マル扶の提出をお忘れなく(会社は保管をお忘れなく)。



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同床異夢(?)の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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孫の教育費を負担することになった。さて・・・

ある社長からこんなメールが。

“ 孫の入学金・授業料を支払うことになりました。必要な手続きを教えてください ”

うむ。なるほど。孫の教育費を、親でなくて祖父が負担するということか。税金が気になるんだな。というとあのことか。わたしが考え、伝えようと思ったあのこととは───


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*教育費の負担といえども立派な贈与。ゆえに贈与がかかります。これが大原則

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*祖父だって、もちろん孫にとっては扶養義務者です

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*よかった~。税金はかからないのね。まあ、当たり前といえば当たり前か。んっ? ただし?

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*ということは、まとめて一括贈与はダメ(=贈与税がかかる)

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*その名も「教育資金の一括贈与を受けた場合の非課税」制度

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*一種の金融商品です。非課税枠は1,500万円。


と、こんなことを話そうと考えながらお伺いしたところ───社長の知りたかったのは、孫の教育費を負担したときの、税金での控除の手続きだった(*)! 贈与税のことなど、これっぽちも気にしていなかったのだ。

わたしは、税金がかかることをまず考え(結果として非課税ですが)、社長は税金が少なくなることを考えていた。う~む。これを同床異夢というんでしょうか(ちょっと違うか)。

*孫の教育費を負担しても、税金の控除はありません。念のため。



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ダイレクト納付で、納付日は心静かに(?)の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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地方税でもダイレクト納付ができるようになった!

2019年10月から、地方税でもダイレクト納付ができるようになりました。国税は以前もできたので、これで、両税揃い踏み。会社が確定申告で納める税金のすべてについてダイレクト納付ができるようになったのです。

ダイレクト納付は、いわゆる電子納税。電子申告したデータにもとづき、税金が指定口座からダイレクトに振り替えられる方式です。


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*まずは届出。
届出書には、銀行の届出印を押すので、紙で出します。
国税➡税務署へ
地方税➡銀行へ
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*申告は紙ではなくて、電子申告で。
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*電子申告データ受付後、納付日を送信します。
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*納付日は特にすることなし。
心静かに税金が振り替えられるのを待つ。
納付日にバタバタしていた日は、隔世の感ですな。
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*念のため、納付を確認!


ダイレクト納税は、インターネットバンキングの契約がなくても大丈夫。ぜひぜひご検討を。

ただし、弱点があります。それは領収証書が発行されないこと。領収証書が必要なときは、以前のとおり納付書で納付するしかないのです(ダイレクト納付の届出をしていても、今までのように納付書を使うことはまったくかまいません)。



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切手は非課税(?)の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


消費税率が複数税率になって数カ月が経ちました。以前とは違い、1枚のレシートの中に8%と10%が混在することがあります。その両者は区分しなければならない。そのため、みなさんレシートをじっくりと見るようになったようで───

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切手は非課税(?)

ある会社でこんなことを言われました。いわく。いままでまったく気がつかなかったけど、切手って消費税かからないんですね。ほら、ここに非課税って書いてある。とレシートを見せられます。うむ、そこにはたしかに非課税なる文字が。

続けていわく。いままでずっと消費税がかかるってことで処理してた。どうしましょう? 今後非課税にすれば、過去のことは税務署には黙っておけばいいですか?

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切手に消費税はかかるが正解

そう、税務署には黙っておけば・・・ではなく、切手に消費税はかかるでOKです。ただし、かかる “とき” が問題。買ったときは非課税で、使ったときにかかる。これが正解なんですね。

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切手を貼って(このときはまだかからない)、

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ポストに投函。まさに、この瞬間に消費税がかかるのだ!

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そうはいっても・・・

そうはいっても、買ったときは非課税の処理で、郵便物を発送するたびに、消費税がかかるような処理をする。これは相当な手間です。よって、実務的には、買ったときに消費税がかかる処理で問題なし。会社の処理は間違っていないので、税務署に内緒にする必要はありませんよ。


同じようなことが、〇〇市指定のごみ袋についてもいえます。市指定のごみ袋も、本来は買ったときは非課税で、使ったときに課税。でも、実務的には買ったときに課税でOKです。
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*本来はこのとき課税。でも実務的には買ったとき課税でOK。



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ただ今事務所理念策定中、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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事務所理念策定中

じつは今、我が事務所の基本理念──迷ったときそこに戻るべき基本的な考え──を練っています。んっ? 練っています? ・・・ということは、今までなかったんだね? そう、なかったんです。そこで、今、策定に向けて案を練っているわけです。

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*各種団体・会社の基本理念の例(フィクションです)


できたら、どうしましょう。ホームページでは目立つところに掲載。事務所では額に入れて大々的(?)に掲げましょうか?

そんなことをちょっと考えましたけど、やめました。基本理念は、事務所のみんなが共有し、迷ったときに拠り所とする考え方。であれば、私たちが心に秘めていればいいだけのこと。決して、外に向かって表明するものではない。こう思ったからなんですね。

むかしむかし、「名前・〇〇〇〇。職業・作家。ただ今処女作執筆中」。こんなキャッチコピーで売り出しを図った女性がいました。“処女作執筆中” なのに、職業が “作家” とはこれいかに?

それはさておき──どんなもん書いているだ? 妙に気になったコピーです。


ですから、公表する予定はなし。策定中であることは全世界に表明したわりには、その中身は公表しないという妙なことになってしまいました。ただ今事務所理念策定中。気になりますか(ならないですよね)。



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