社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

赤字、もとい、赤い字の箇所の修正、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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税理士として、赤字という言葉を使うのはよくない

わたしは、業界内で複数の広報誌の発行に携わっています。編集段階では誤字脱字をチェック。ときに印刷会社への連絡もします。たとえば、こんな文章のときは───

「~~出前・宅配は、食料品の販売になるから軽減税率。しがって、お弁当屋さんが会社に配達するのは8%です。でも、そこで球児をしたらとたんに10%の標準税率になる」

→(修正後)

「~~出前・宅配は、食料品の販売になるから軽減税率。したがってお弁当屋さんが会社に配達するのは8%です。でも、そこで給仕をしたらとたんに10%の標準税率になる」

この修正箇所をメールでどう伝えるか? 以前は ”赤字の箇所の修正をお願いします” との連絡をしていました。ところが、あるときハッと気がついた。

赤字という言葉はまずいな、と。

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税理士として、つまり中小企業を支援する立場として、赤字という言葉を使うのはよくないな。なぜ? 古来、言葉には言霊という不思議な力が宿っていると信じられてきた。言葉には魂が宿り、発した言葉どおりの結果になる力がある・・・赤字という言葉を使うのはまずいな。

以来、”赤い字の箇所の修正をお願いします” と連絡してます。



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特選川柳 お題は消費増税、の巻

特選川柳  お題 | 消費増税 |


<特選句>
該当作なし


<佳作>
「持ち帰り」 言って探すは 空きテーブル
(東京都・52歳・熊吉)

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2019年10月以降、消費税は複数税率になります。ファストフード店では持ち帰りは8%で、店内飲食なら10%。カウンターでは持ち帰りといって、店内飲食してしまう。これなら8%で済むね。こんなちゃっかり者も出てくるのでは。

◎選者評
複数税率(軽減税率)制度のあやふやさを鋭く突く一句である。


<佳作>
きみ8パー(%) ぼくは食べもの じゃないんだブ~
(石川県・32歳・やさしい悪魔)

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軽減税率で飲食料品は8%。同じ生き物でも、魚と豚では扱いが違う。おさかなは食べ物だから8%。でも、ぼくは食べものじゃないんだブ~。だから10%なんだブ~。

◎選者評
ただし、生きた魚でも観賞用の魚は8%ではありません。そこまでの意味を込められたら<特選句>間違いなしでした。次回に期待。


<佳作>
新聞を とってくれろと 泣く子かな
(長野県・48歳・抵抗男)

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飲食料品の陰に隠れてしまいますけど、新聞だって8%の軽減税率。ただし、定期購読契約のものに限られます。駅売りの新聞は10%になるので、最近うちの子、新聞とってくれとせがんで泣くんです。

◎選者評
親孝行な息子さんですな。それにしても、新聞は、なにゆえの軽減税率?


── 総 評 ──
今回の作品は、全般的に低調でした。次回以降の投稿に期待します。



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指が軌跡を覚えている(?)の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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電卓で不思議な感覚が・・・

職業柄、電卓の扱いには慣れています。以前は私が電卓をたたく姿を見て、「早いですね~」と感心(?)されることがよくありました。最近はなくなりましたけど。

電卓について、不思議な感覚があります。指が、電卓をたたいた軌跡を覚えているんじゃないかと思えるときがあるんですね。

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さっきは、ここでこのキーはたたかなかったぞ

私たちの業務には検算が欠かせません。同じ計算を2度、3度とすることがある。2回計算して結果が同じなら、まあOK。でも違うときは、もう一度計算します。3回目です。すると───さっきは、この流れでここでこのキーを打たなかったな、とピンとくるときがあるんです。

そのピンときた箇所、そこが間違えた箇所に違いない! まさに、指が軌跡を覚えていた⁉

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*指が軌跡を覚えていたことを実感する一瞬だ!


残念ながら、本当に間違いの箇所はそこなのかは、証明はできませんけどね。もし証明できたとしても、それが何なの? といわれておしまい。・・・どうでもいいことでしたね。でも、その感覚わかる、と思ってくれる人はいるかな。



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インボイスの時代がやってくる!(ちょっと先だけど)の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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2023年10月以降はインボイスの時代

2023年10月以降、消費税は適格請求書等の時代になります。今の制度から、2019年10月以降の区分記載請求書等の時代を経て、適格請求書等なるものの時代になる。その適格請求書等のことを、一般的にインボイスと呼びます。

インボイスは、発行側つまりお金をもらうほうには交付義務があります。一方、受取側つまりお金を支払うほうは、インボイスの保存が仕入税額控除の要件になる。

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◆仕入税額控除とは?◆
仕入代金や諸経費などに含まれている消費税を、税務署へ納付する消費税から控除すること。仕入税額控除が多ければ、税務署へ納付額はすくなくなる。

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インボイスは登録事業者だけが発行できる

インボイスを発行するためには、事前に事業者登録をする必要があります。

ただし、だれでも登録できるかといえば、さにあらず。消費税の課税事業者のみが登録可能です。免税事業者は登録できない。ということは───免税事業者は、あえて課税事業者を選択し、その後に事業者登録をするといった対応が必要になるかもしれません。

なぜそんなことをするのかって? 相手にとっては、仕入税額控除可能なインボイスを発行できる業者のほうが、取引相手としては都合がいい。免税業者のままでは、インボイスが出せないので、取引してもらえなくなる可能性が出てくる!

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*インボイスを発行できたらなあ・・・(そのためには、免税事業者は、課税事業者を選択して事業者登録をする必要があります)


◆ ◆ ◆

相手が消費税を納めるから、その分をあなたの会社が税務署へ納める消費税から控除する。これが、仕入税額控除のそもそもの考え方です。でも、今までは必ずしもそうではなかった。インボイス制度により、そのあたりにしっかりとした整合性が保たれるようになるんですね。

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本格的制度へのワンポイントリリーフ ──区分記載請求書等── の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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区分記載請求書等はワンポイントリリーフ

今年の10月から消費税が複数税率になると、取引金額を税率ごとに区分する必要がでてきます。それに対応するための簡素な方式として導入されるのが、区分記載請求書等です。

関連する記事

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んっ? 簡素な方法? そう簡素な方法です。区分記載請求書等なるものは、簡素な方法という位置づけなんですね。かつ、来るべき本格的な制度までの中継ぎ的役割。なので、その時代は長くない。区分記載請求書等は、2019年10月に始まり、2023年9月30日までの4年間で終わります。

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*区分記載請求書等は、いわばワンポイントリリーフ

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区分記載請求書等には、追記OK

区分記載請求書等の4年間は、将来「そんなこと許されていたのね」と振り返られる時代かもしれません。今は許されない。その4年間だけ許されることがあります。それは───

受取側の追記。「あれ?? 8%と10%、両方あるはずなのに区分されていないや」こんなときは、買ったあなたが、”税率8%はこれとこれ。税率8%の合計はホニャララ円で税率10%の合計はホニャララ円” と書き込んでOKというわけ。

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*なんと、書き込みOK

もちろん、事実に則した書き込みであることが大前提です。でも、もらった書類(つまり相手が作った書類)に、もらった人の追記を認めるなんて、こんな法律は史上初なんじゃないですかね。

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区分記載請求書等の後には、本格的なインボイスの時代が

そんな区分記載請求書に代わって、2023年10月から登場するのが、適格請求書等です。この適格請求書等なるものが、上でいうところの本格的な制度。これを一般的にインボイスと呼びます。

2023年10月以降は、インボイスの保存が仕入税額控除の要件になります。インボイス方式はいろいろと厳格になります。もちろん、受け取り側の追記は、厳禁ですよ。



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これが区分記載請求書等だ、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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一の取引に複数の税率が混在するときは、区分の要あり

今年10月から消費税率が10%になります。同時に導入されるのが軽減税率。お酒を除く飲食料品には軽減税率8%が適用されるのはご存知のとおりです。ということは、10月以降、ひとつの取引の中に10%のものと8%のものが混在するケースがでてきます。

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*バナナと宝石を一緒に買ったときは、ひとつの取引に税率の異なる品目が混在することになる!

混在するときは、取引金額を税率ごとに区分しなければなりません。

そう、区分の要あり、なんです。なぜなら───区分しないと、税務署へ納める税額が計算できないから───そこで、登場するのが区分記載請求書等(”等”には領収書・納品書が含まれます)。10月以降は、原則として区分記載請求書等なるものを会社で保存することが、仕入税額控除の要件になります。

◆仕入税額控除とは?◆
仕入代金や諸経費などに含まれている消費税を、税務署へ納付する消費税から控除すること。仕入税額控除が多ければ、税務署へ納付額はすくなくなる。

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これが区分記載請求書等だ!

下が区分記載請求書等のひな型です。8%の品目を明らかにし、税率ごとの税込み金額を明記しています(赤枠内)。このふたつが区分記載請求書等の法定記載事項です。

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あなたの会社がお金を受け取る立場のときは?

以上は、あなたの会社がお金を支払う立場のとき。つまり、区分記載請求書等をもらうときです。

逆にお金を受け取る立場のときは、区分記載請求書等を発行しなければなりません。そうしなければ、お金を支払った相手が仕入税額控除できなくなってしまう。ということで、すこしでも飲食料品を販売する会社は、区分記載請求書等を発行できるよう準備しておく必要があります。

まったく飲食料品を販売しない会社はどうしましょう? 今までと変わりはありません。8%の品目がないので、明らかにするもなにもないわけです。ゼロ表記する必要はないので、今までどおりの請求書等を発行すればよいことになります。



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そう思ったら試験研究費作戦、巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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会社は試験研究をすると法人税が安くなる

法人税に研究開発税制なる制度があります。会社が試験研究にお金を使ったら一定額が法人税から控除されるという制度です。

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*会社は試験研究をすると法人税が減税になる

この制度、主には製造業の会社が利用します。でも、もちろん、試験研究をしていなければ適用はないわけで・・・。中小企業で、試験研究にお金を使うというはそれほど多くない。したがって、この制度の利用もそう多くはありません。

そうはいっても、税額控除なので「節税効果は大」です。試験研究をしたら、忘れずに適用したい。ふだんあまり馴染みのない制度だからと、つい失念することのないようにしたい。そのために、まずやっておきたいことがあります。それは───

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「そう思ったら試験研究費作戦だ!」

───それは、「試験研究費」なる勘定科目をつくること。それによって「試験研究費」は税額控除のある、ちょっと特別な勘定科目だとの意識づけをする。そして、あなたが、少しでも(←ここ大事です)この支払いは我が社の試験研究に関連すると思ったら、迷わず(←ここも大事)「試験研究費」とする。

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*少しでも思ったら、迷わず試験研究費に。名づけて「そう思ったら試験研究費作戦」

この制度には、”この支払いは税額控除の対象となる試験研究費に当たるんだろうか” といったモヤモヤがつきまといます。そのモヤモヤをひとまず、「そう思ったら試験研究費作戦」で払拭する。中身は、申告のときにあらためて精査すればいいわけです。

この作戦は、あるセミナーで紹介されていた方法です。単純だけどとても効果的。これなら試験研究費の税額控除をもらすことはなくなるでしょう。

ぜひ、お試しを(試験研究だけに)。

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