社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

社長が会社の保証人になるをどうにかしよう、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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中小企業の社長は、会社の保証人になる!

中小企業ってどんな会社のこと? こう聞かれたら・・・税金の世界では資本金で決めます。1億円以下なら中小企業。中小企業基本法なる法律では、業種・資本金・従業員の数によって中小企業になったり、ならなかったり。

そんな法律的な定義とは別に、もう少し実態に即した(?)分け方があります。───会社が銀行からお金を借りるとき、社長が借金の保証人になるのが中小企業───。これがその分け方。

中小企業が銀行からお金を借りるとき、社長がその保証人になるのは、ある意味常識なんです。大企業はそんなことありませんよね。孫正義さんは、ソフトバンクグループの借入16兆円(!)の保証人にはなっていない。でも、銀行は中小企業に対しては、社長に保証人になることを求めてきます。

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社長の保証人制度はいい制度? よくない制度?

この社長の保証人制度は、銀行にとってはいい制度かもしれませんね。でも、大きく社会全体からみると、そうとはいいきれない。負の側面もある。どういうことかというと───

保証人になることが、社長を委縮させてしまう。あらたな事業展開にチャレンジしたくても、多額な借入が必要だとそれを断念してしまう。なぜ? 借金の保証人にならなければならないから。もしかしたら、それは会社飛躍の大きなチャンスだったかもしれないのに。最近話題の事業承継。後継者には保証人になることへの不安があるはず。社長になって会社の保証人になるくらいなら、継がなくていいや。つまり、社長の保証人制度が事業承継の足かせになっている・・・


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*社長が会社の借金の保証人になる。これは、社長自身が借金していることと同じ、ですよね。


どうにかしなければ。

そこで、国が音頭をとって「中小企業、経営者、金融機関共通の自主的なルール」ができました。その名は───経営者保証に関するガイドライン───その内容の紹介はつぎの記事で。



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あれから10年───の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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あれから10年───

あれから10年───。100年に一度といわれ、世界をパニックに陥れたリーマン・ショックから2018年(平成30年)9月15日で10年が経ちました。10年目の節目ということで、新聞・テレビなどで当時を振り返っての特集がされています。

職を失った社員たちが、つぎつぎと段ボールをかかえて去っていく。その様子ががとても印象的ですね。

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*むむっ? どさくさにまぎれて何やらよからぬことをしている輩が・・・


リーマン・ショックは、極東島国の中小企業にも大きな影響を与えました。当時、ある会社の社長が私に向かって口にしたこんなひと言。───今は100年に一度の危機なんだ。乗り越えれば、会社は100年続くはずだ───

自らに言い聞かせるように語ったその言葉が、とても印象的でした。その会社? 今、とっても元気です。



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決断が早いのは、業績好調の証(?)の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


それぞれの日に、別の社長がまったく同じ言葉を口にしたので驚きました。関係のないふたり。関係のない場所で私に向かって言った同じ言葉。それは───

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「じゃあ、今、ここで決断しようか」

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私は、税理士として決断を迫る!

私は、税理士として社長に向かって決断を迫ることがあります。決断を迫るなんてちょっとオーバーですかね。選択肢を示して、どちらかに決めてもらうということですね。たとえば、Aという方法とBという方法があります。Aという方法のメリットとデメリット。同じように、Bのメリットとデメリット。それぞれ示して、さて、どうしましょうか?

別々の機会に、まったく別々の社長に、別々の選択肢A、Bどちらにしますかと問いかけたわけです。私としては、その場での返答は望んでいなかった。時間もあるので、検討して後日の返答でOK。

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拙速は巧遅に勝る、のか?

そんな状況で、ふたりの社長が口にしたのが冒頭の言葉です。───じゃあ、今、ここで決断しようか───意味はもちろんのこと、言い回しまでほぼ同じだったので余計にびっくりした次第です。

決断が早いことが、必ずしもいいこととは限りません。でも、「拙速は巧遅に勝る」なんて言い回しがあります。要は、早いほうがいい、ということですね。

ふたりの社長。業種も違えば、年も違う。会社の歴史も違う。しいて共通点を挙げるとすると、性別は同じです。あ、そうそう、あとどちらの会社も業績は堅調です。



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スーツは経費になりますか(その3)の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


個人事業主のスーツは経費になりますか問題の続報です。ある弁護士・税理士さんの書いた本を読んでいると、まさにそのことが論じられていました。

それによると───、税法には税務調査の現場のみで通用する理論があるといいます。んっ? 税務調査のみの理論? 聞いたことないけど、スーツ問題といったいどんな関係があるの?

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これが税務調査理論だ!

税務調査で、スーツを経費にしていることが問題になった。税務署の人はダメだと言う。こんな展開が想像されます。

経費にした人:スーツは仕事でしか着ないし、日曜日にスーツでイオン行かないよ。休みにスーツ着てディズニーランド行かないさ。そうだ、証拠写真があるよ。こんなところで役に立つとは思わなかったなぁ。(ディズニーランドでの写真を見せる)スマホ様様だね。ほら見て。スーツ着てないでしょ? ちなみに一緒に写っているのは娘だよ。どう? 今、小6。まだ一緒にお風呂に入っているよ。・・・・・・スーツは経費でOKだよね?

税務署の人:(思わぬ反論にたじろぎつつも、態勢を立て直し)いやいや、そりゃスーツでディズニーランドは行かないですよ。でも、たとえば仕事が終わってプライベートで飲みに行くことありますよねえ? 取引先とじゃなくて。そのとき家に帰って着替えます? スーツのまま行くんじゃないですか?

経費にした人:いや。俺、そんなときでも仕事のこと考えながら飲んでるもん。

とこんな喧々諤々があって、う~む、どっちともいえないなぁ。堂々巡りになるし、手打ちにしますかな。じゃあ、とりあえず半分で。かくして、スーツ代の1/2が経費になるのであった。←こんな展開。これが税務調査の現場でのみしか通用しない理論(?)です。国税庁のHPには載っていません。その本では税務調査理論と名づけられていました。

その本の筆者も述べているとおり、税務調査理論は単なる駆け引きであって、そこに原理原則は存在しません。いくら、税務調査理論では戦える余地があっても、やっぱりスーツは経費にするのはねぇ・・・

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*個人事業主のスーツ問題にはいろいろな論点があるけれど・・・すべてをご破算にしてくれるのが、この方法。背中一面に全面広告。どうだ、これで文句はあるまい。


続 税理士のための百箇条

続 税理士のための百箇条



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スーツは経費になりますか(その2)の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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個人事業主のスーツ問題にはモヤモヤがつきまとう

以前、このブログに「スーツは経費になりますか」という記事を書いたことがあります。個人事業主が仕事で着るスーツを経費にするのはむずかしい。なぜなら、それは誰もが必要とする衣食住に関するものだから。たとえ、仕事でしか着ないスーツであっても・・・。でも、絶対ダメだとも言い切れない気もする。スーツは仕事でしか着ないものだから・・・(以下、堂々巡り)

個人事業主のスーツ問題にはこんなモヤモヤがつきまとうという内容でした。


blog.takahasikaikei.com


記事では、個人事業主のスーツ問題に、解決の糸口を提供(?)しています。スーツに屋号を縫い付けたらいいんじゃないか。それなら経費への道は一歩近づくはずだと。

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屋号を縫い付けたらいいんじゃない?

先日、あるお客さんと話をしたときのこと。スーツは経費になりますかと聞くので、それはダメだと。でも、胸ポケットに屋号を縫い付けたら認められるかもしれませんね。とこう言ったところ、そのかたはなんと「内ポケットに縫い付けたらどうなの?」と、こうおっしゃる。

それは名案! 発想の転換とはまさにこのこと。スーツに屋号を縫い付けたという事実を残しつつ、表立っては見えない。つまり、胸ポケットに屋号などというあまり見た目がよろしくならない形にならなくてよろしい。うむ。一石二鳥!

と、そんわけないじゃないですか! それじゃあ、内ポケットにネームを入れたのと同じですから。これで経費OKとは言えません。

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着替えたらいいんだよ

う~む。やっぱり、個人事業主のスーツ問題にはモヤモヤが続くな。とこう思っていたところ、あるかた(職業は特に秘す)がこんなことを言っていました。曰く。着替えればいいんだよ。

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*んっ?着替える?


そう。着替える。私服で通勤して事務所でスーツに着替える。これならOKだよね。

また、新たな説が出てきました。どうしましょう? スーツ問題・・・



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新設法人の消費税。落とし穴がいっぱいです、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


税制は、中立・公正・簡素を旨とします。うむ、簡素ねぇ。でも、近ごろの制度はとても簡素とはいえないものもあるようで・・・。たとえば───

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たとえば、新設法人の消費税

あたらしく会社を立ち上げたときの消費税。むかしむかしは、設立してから最初の2年間は消費税は免税でした。ややこしい要件なし。問答無用で当初2年間の免税期間があったわけで、これはわかりやすい。簡素です。

しばらくしたら、新設法人でも資本金の大きい会社(1000万円以上の会社)は、当初2年間の免税期間がとれなくなりました。まあ、でも、単純に資本金だけで判定するわけで、これは簡素といってもいいですよね。

そうこうするうちに、特定期間なる概念が持ち込まれました。第2期は、第1期上半期(=特定期間)の売上高によって免税になるかならないかが決まります。売上高でダメなら給与支払額で判定だ! う~む、だんだんと簡素とはいえなくなってきたな。

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*だんだんと簡素とはいえなくなってきた

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極めつけは、特定新規設立法人!

極めつけは、特定新規設立法人なる概念です。新設法人は、自らと〝近しい関係にある会社〟の売上規模が大きければ、当初2年間の免税期間がとれなくなるという制度です。

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*同じ人に過半数の株を持たれた会社と同じ人に100%の株を持たれる会社。この両社は、〝近しい関係にある〟。右の会社の売上規模が、ある一定以上あれば、新設法人は当初2年間の免税期間がとれなくなる。


上の例は典型例です。この他にもさまざまなパターンがあり、この制度は複雑です。落とし穴もいっぱいあります。近しい関係の会社とはいえ別会社。そんな別会社の売上規模を気にしなければならないなんて・・・。この制度の要件に当てはまっていても、だれも気づかないまま歳月だけが通り過ぎる。こんなこともありそうです。


新設法人の消費税。こんな制度にだれがした?



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人の口に入るものとして取引されるものは、結果がどうあれ軽減税率、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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人の口に入らないものは、軽減税率の対象外

来年(2019年)10月から、消費税には軽減税率が導入されます。お酒を除く食品などが対象です。

さて、わたしの事務所のお客さまに、牛の飼料に混ぜる栄養剤を取り扱っている会社があるんですね。でも、残念ながら、その会社が扱っているような栄養剤は軽減税率の対象にはならない。なぜなら───

なぜなら、それは人の口に入るものではないから。当たり前ですかね。軽減税率の対象となるのは、人の飲食用に限られるのです。ですから、牛のための栄養剤は軽減税率の対象外というわけ。

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たとえ、わが家のたまが食べるためでも・・・

人の飲食用として取引されるものが軽減税率の対象です。

ということは───スーパーのさかな売り場のサンマは、人が食べる用(のはず)。ですから、たとえわが家のたまが食べるために買っても軽減税率(当たり前ですね)。

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*消費税の軽減税率制度に関する取扱通達2(注)
人の飲用又は食用に供されるものとして譲渡した食品が、購入者により他の用途に供されたとしても、当該食品の譲渡は、「飲食品の譲渡」に該当する。

逆に、ペットフードは、人が食べる用ではない。なので、わが家のたま以外のだれかが食べるつもり(!)で買っても軽減税率ではありません(これまた当たり前ですな)。

*ただし、最近は人が食べられるペットフードもあるようで、これは軽減税率の対象となります。



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