社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

幼い子どもは、単語を間違えて口にすることがある、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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プレゼント→プゼレント etc

幼い子どもは、単語を間違えて口にすることがありますよね。よくあるのは、単語の前後が入れ替わる間違い。たとえば、プレゼント→プゼレント。エレベーター→エベレーター。ジェームズ→ジェーズム。バッテリー→デッパリー。

わが家の娘は小学5年生。幼いという年齢ではありません。ところが先日、「ねえねえ、お父さんの仕事は〝ぜいしり〟っていうんでしょ?〝ぜいしり〟」

んっ? 〝ぜいしり〟? 入れ替わってるぞ。残念ながらちょっと違うな。お父さんの仕事は〝ぜいりし〟だ。まあ、それはともかく、そんな間違いをするとは、まだまだ可愛いところがあるわい。と、こう思っていたところ───

以前ある税理士さんが「事前届出確定給与、事前届出確定給与」と連呼(?)していたことを思い出しました。「事前確定届出給与」が正解です。前後が入れ替わってしまいましたね。でも、こちらはまったく可愛らしくない。まあ当たり前ですかね。
 
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 *こちらの間違いは、可愛らしくない

事前確定届出給与とは?
役員に対するボーナスは経費にならない。これが原則です。ところが、あらかじめ、決まった時期までに税務署に届け出をすることによって、役員に対するボーナスが経費になるという制度があります。この制度を「事前届出確定給与」もとい「事前確定届出給与」というのです。


話をわが娘に戻して。それにしても、〝ぜいしり〟は漢字だと〝税知り〟と当てられるわけで、なんとなく言いえて妙という気がしますよね。



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利益の還元、決算賞与で気をつけたいこと、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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利益の還元、決算賞与に注意あり

財務省と内閣府の調査によると───2017年度、中小企業の利益の使い道で、はじめて「社員への還元」が首位になったんだとか。

利益の「社員への還元」といってもいろいろあります。その中で、直接的でわかりやすのが、決算賞与。盆暮のものとは別に決算のときに社員へボーナスをだすわけで、社員のモチベーションアップや節税になる。こんな理由で決算賞与をだす中小企業はめずらしくありません。

決算賞与は、それを今年度で経費にしたいときは注意が必要です。もちろん、年度内に支給していれば問題なし。だだし、そうでないときは───。

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年度以内にお知らせして、1か月以内に支給のこと

そうでないとき、つまり、
(たとえば3月決算の場合)
●実際に社員に支給したのは4月になってから→年度をまたいだわけだね。
●3月の決算で経費として落としたい→決算賞与に節税の要素もあるので当然だね。

年度内に支給はしなかったけど、その年度の経費にしたい。この場合は、つぎの条件をクリアしなければなりません。

(条件1)3月末までに各人ごとに個別に支給額を通知すること
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 *通知は、3月中に!

(条件2)4月末までに(決算後1か月以内に)支給すること
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 *支給は、4月中に!

これらの要件をクリアしないと、4月に支払う決算賞与は3月の決算で経費にすることができないのです。

以上は、決算賞与の注意事項としてよくお目にかかるもの。じつは、それ以外に見落としがちな条件があるのです。それは───(つづく)



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決算賞与、あなたは肯定派? それとも否定派? の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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中小企業には伝統的に内部留保の傾向がある

あなたの会社で利益が出た。その利益をどうするか? いろいろな選択肢があります。ひとつは、貯める。つまり、使わない。かっこよくいうと内部留保。一方は、使う。使うにはいろいろ考えられます。社員へ還元する。株主へ還元する。設備投資に回す、などなど。

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中小企業の場合、伝統的に内部留保が割合が高かった。中小企業は相対的に経済基盤が弱いから、どうしても将来不安は大きい。で、利益が出ても、使わないでとっておく。将来に備えて。───税金はかかるけどそのほうが安心だ───こんな気持ちが働いてきたわけですね。

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2017年度中小企業利益の使い道で第一位は、ホニャララ

財務省と内閣府の調査によると───2017年度、中小企業の利益の使い道で、はじめて「社員への還元」が首位になったんだとか。

社員へ還元といっても、これまたいろいろあります。その中でも直接的でわかりやすいのが決算賞与。いい決算だ。これも社員ひとり一人のがんばりのお陰。よしっ、ボーナスを出そう!

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あなたは、肯定派? 否定派?

そんな決算賞与にはふたつの考え方があります。ひとつは、決算賞与は社員のモチベーションが上がるし、節税にもなる。これからも、決算賞与をよしとして、積極的に出そうという考え方。

もうひとつは、決算賞与は一度出すと社員は毎年それを期待してしまう。毎期毎期業績がいいわけじゃない。赤字で出せない年もある。そんなとき、出せない理由を説明しなきゃならん。それはやっかいだ。ならいっそのこと初めから出さなければいい。←こんなどちらかといえば否定的な考え方。

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どちらの考え方をとるかは社長であるあなたの、いわば経営に対する姿勢、哲学の問題。さて、あなたはどちら? 決算賞与、肯定派? それとも否定派?



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書棚奥行き不要論 序説、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


最近、わたしの事務所を訪れたふたりの方から、同じことを言われました。そのふたりは別々の日にやってきた、それぞれ関係のないふたりです。曰く。───本がずいぶん多いですねえ。───うむ、そうなのね。

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書棚についていいたことがある!

本といえば、書棚についていいたいことがあります。書棚には奥行きが必要以上に深いものが多い。奥行きが深いとどうなるか? 本を入れてもその前にスペースができます。人間の心理としてそのスペースにまた本を入れたくなる。入れる。結果として、奥の本が〝死んで〟しまう。

どかせばいいじゃないか。そのとおり。前の本をどかして、奥で死んでいる本を出せばいい。でも、そもそも奥でどんな本が〝死んで〟いるかわからない状況がよくないわけです。仮にわかっていても、どかして探すというのは、やっかい。ささいなようでささいでない。日常の一コマではそんなことが面倒くさくなってしまうのも、これまた人間の心理。奥行きの深い書棚は、百害あって一利なし、なのです。

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でも、書棚は、ふつうに探すと圧倒的に奥行きの深いほうが多い。これはどういうわけでしょう。世間では奥行きの深いものがよしとされているのか。そんなことはないはずだ。

書棚奥行き不要論について、野口悠紀雄氏が論じています。───市販の本棚がなぜあのように奥が深いのか、つねづね疑問に思っている。───『「超」整理法3』

日本書棚奥行き規制委員会なるものが存在して、その委員会に所属していないと書棚が売れない仕組みになっていて、会員の間で談合してるんじゃないか。本当は奥行きの浅いほうが使い勝手がいい。でも、奥行きの深い書棚のほうが立派に見える。ゆえに高値をつけられるとかいっちゃって・・・。こんな邪推をしたくなります。

さて、わが事務所の書棚。一生懸命探したおかげで、奥行きの浅いものを使っています。奥行きの浅い書棚に本が入っていると、なんとなく壁を埋めつくすような感じがします。それで本が多いとの印象になるのかな(←こじつけ)。



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私は、かつて衝撃の申告書を見た! の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


人は思わぬカン違いをすることがある。ときに、そりゃないだろうというようなことも・・・

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私は、かつて衝撃の申告書を見た!

2017年(平成29年)分の所得税の確定申告が終わりました。確定申告は、とっつきにくい。どちらかというとカン違いや間違いをしやすいものかもしれません。特に、初めての人にとっては。

かつて、初めて確定申告をする人が作成した、衝撃の申告書を見たことがあります。その衝撃の申告書とは?

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 *衝撃にもいろいろあるが・・・

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個人事業で赤字。税金は支払いも戻りもないはずが・・・

個人事業を営んでいて赤字が出た。売上より経費が多かったということですね。態勢を立て直して、今後はそんなことのないよう頑張る。それは当然として、赤字だったと確定申告をしなければなりません。

仮に、売上が80、経費が100だったとします。差引き▲20。赤字です。赤字なので、税金はゼロ。支払いもなければ戻りもない。申告書にもそのように書きます。でも、某初めて氏の書いた申告書では───

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赤字分の損失補てんを国に請求した(?)

所得金額欄に▲20と書いてあります。それはOK。でも、その▲20がその後も要所要所に顔を出しているんですね。つぎにその▲20が書いてある場所は、なんと、税額欄。赤字20がそのままマイナス20の税金になっちゃった。マイナスの税金は還付。当然の流れとして、さらにつぎに20が書いてある場所は、「還付される税金欄」です。

つまりどういうことでしょう? 個人事業の赤字20が、赤字にとどまらず、還付される税金に化けた。自らの事業の赤字分を国に還付請求したわけで、赤字の損失補てんを国に求めたことになっちゃうじゃないか! なんと大胆な。

某初めて氏も、よくよく考えてみれば、それはおかしいとおもうでしょう。でもそのときは初めての確定申告で、ついつい筆がすべっちゃったというところかな。

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赤字の正しい処理方法
所得税の世界のお約束として、▲20はほかに所得があればそれと通算します。それでも、まだ赤字が残るような場合、青色申告であれば、残りの赤字を翌年に繰り越す。こんな取り扱いになっています。

そんな衝撃の申告書、赤字の損失補てんの申告書を税務署はどう処理するんでしょうかね? もちろん、そのまま還付することは絶対にない。これは断言できます(たとえ、還付金の振込先口座の記載があっても)。



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AIは税理士を駆逐するか? の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。



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税理士はAIによってなくならない(?)

AIによってなくなる職業。ことあるごとに話題になりますよね。そんななくなる職業のひとつに税理士が入っています。税務申告書代行者という表現がつかわれていますけど、いうまでもなく税理士のこと。でも、これについての私の認識は、〝そんなことはない〟(つまり、なくならない)───なぜか?

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税理士の仕事は100万円に30%を掛けることじゃない

税理士はAIによって駆逐されない。その理由は───税理士の仕事は100万円に30%を掛けることじゃないから───。

たとえば、税金の対象となる金額が100万円で税率が30%とします。100万円×30%で30万円が税金です。このように税額を計算をすることだけが税理士の仕事なら、そりゃなくなる。いや、AIの登場を待つまでもなく、すでになくなっているはず。でも、なくなっていません。税理士は、100万円に30%を掛け算することが仕事じゃないから、なんですね。

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いろいろあるからなくならない

税金の対象となる100万円を出すまでには、いろいろあります。人間のやることなので、いろいろある。いろいろな人がいていろいろな考えがあるので、いろいろある。ものの見方はひとつではないので、いろいろある。紆余曲折の、いろいろがある。くんずほぐれつの、いろいろがある。そんないろいろを会計や税法のいろいろな決まりに当てはめて、100万円を算出する。

社長から変化球を投げられて戸惑うこともある。泥臭いこともある。きれいに割り切れないことも多々。そんな人間臭いいろいろをAIが処理できるのか?

社長がこう処理したいんだけどといったときに、それは税法的に正しくないからいかん、といって社長を説得することもある。AIに社長が説得できるか?

だから、なくならない。100万円は結局のところ、人間がやったことが土台になっている限り、なくならない。AIによって税理士は駆逐されないのです。

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だから、若いあなた。税理士の仕事はなくならないので、安心してわが業界へ!(最近、税理士を目指す若者が減っているのです)



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俺たちに明日しかない、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


2017年(平成29年)分の所得税の確定申告は、明日が期限です。明日中に出さなければ───罰金的な税金(=無申告加算税)を支払うことになったり、青色申告なのに青色申告特別控除が受けられなくなったり。つまり、余計な税金を支払うはめになってしまいます。

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ということで、今のあなたの最重要ミッションは、明日中に確定申告書を出すこと。でも、出したくても出せないことがある。そう、まだできてない。時間がない。もう2、3日あればどうにかなるんだが・・・。明日中に完成させるのは到底ムリだ。どうしましょう?

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巧遅なる者は拙速に如かず

文句なしの申告書に仕上げると申告期限を過ぎてしまう。であれば、ひとまず概算で申告書を作って、明日中に出しておくという手段があります。とりあえず、取り急ぎ、申告しておくというわけ。それならもちろん無申告にはならないし、青色申告特別控除も受けられます。

〝巧遅なる者は拙速に如かず〟──完璧で遅いより、ヘタで早いほういい──

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過ちては改むるにはばかることなかれ

ひとまず申告書を出したらどうするか。ひと安心してのんびりしてはダメですよ。正しい計算をして、ふたたび申告書等(*)を出しなおさなければなりません。いつまでに? 申告のやり直しですから、いつまでにという期限はありません。でも、なるべく早いほうがいいでしょうね、心情的に。
(*)正しい計算で追加の税金を支払うときは修正申告。正しい計算で税金が戻ってくるときは更正の請求。

〝過ちては改むるに憚る(はばかる)ことなかれ〟──間違いに気づいたら、体裁や体面にとらわれず、ただちに改めるべきだ──


*念のため、ご注意
基本はあくまで、明日中の正しい申告です。ご紹介した方法は、万難を排して対処しても、どうしてもできない・・・というときの緊急避難的なものとご理解ください。


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