社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

給与を増やした会社の減税には、研修費の増加で上乗せあり、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


■■■
給与を増やした会社には、法人税の減税がある

法人税に所得拡大促進税制なる制度があります。ひらたくいうと、前年度よりも従業員の給与を増やした会社は、法人税の減税が受けられるというものです。

会社が利益をため込むのはよくない。給与として支払えば、世間に回るお金が多くなって景気もよくなるんじゃない? 給与を増やした会社に減税という名のアメを。こんな趣旨でできた制度です。

f:id:taxjolly:20190525134442p:plain
*給与を増やせば、会社も減税で、社長もニッコリ

■■■
教育訓練費の増加で、上乗せ減税あり

この制度には、1階部分と2階部分があります。ある要件を満たせば1階部分の減税(→通常の減税)が受けられる。さらに、追加の要件を満たせば2階部分の減税(→上乗せ減税)が受けられるというわけ。

2階への要件は、教育訓練費なる費用が前期よりも10%以上増えていること。教育訓練費とは、すなわち社員に対する研修費用です。

f:id:taxjolly:20190525141130p:plain
*教育訓練費10%増で、上乗せ減税あり

教育訓練費に、金額要件はありません。あるのは10%以上という増加率だけ。

なので───、ウチはあまり研修にお金使っていないや。前期の研修費用は年間たった1万円・・・。こんな場合でも大丈夫。気にせず増加率だけをみればいい。いや、そのほうがむしろ要件を満たしやすい。なんせ、当期に11,000円以上研修にお金をかければいいわけですから。さらに! 前期の研修費用がゼロならば、当期に1円でも研修費があれば要件を満たすことになる!

◆ ◆ ◆

1階の要件を満たしている会社は、前期と当期の研修費用を洗い出してみる価値があります。結果次第では、上乗せ減税が受けられるかもしれない!



*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。


”ありがとうございました” は書く、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


■■■
感謝のことばは一字一句書いたほうがいい

メールで、”ありがとうございました” と書く(入力)ことがよくありますよね。”あ” と入力すると、先回りして ”ありがとうございました” との変換候補が現れます。ですから、以下の「りがとうございました」は入力しなくて済む。省力化が図られるということでしょうか。便利です。

でも、わたしはそのとき、変換候補から選ばない。楽な道を選択しないわけです。無視する。そして、”ありがとうございました” と全部書きます。なぜなら───

感謝のことばは、一字一句書いた(入力した)ほうがいいと思うから。

たぶん、いや、おそらく、いやいや、間違いなく相手は分かりません。メールの ”ありがとうございました” が変換予測からの選択で、実際には書いていないとか、一字一句書いたものかなんて。

f:id:taxjolly:20190520075336p:plain
*わかるはずない

でも、伝わらなくても(伝わらないこそ、かな)”ありがとうございました” は、一字一句入力したほうがいいような気がする。

同じ理由で、よくあるフレーズ ”お世話になります” も一字一句入力しています。



*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。


任意の数字の並びを考える、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


■■■
誕生日はいつですか?

f:id:taxjolly:20190520074728p:plain
突然、誕生日はいつか? と尋ねられました。

お客さんの会社にお伺いしたときのこと。5月23日だと答えると「もうすぐですね」と。そう、もうすぐです。いや、もちろんそうなんだけど、なぜ急に誕生日なんて聞いてきたのかな。誕生日が近いことを予期して(!)尋ねてきたわけではあるまいに。

じつは───その会社のかたは、なんらかのパスワードの設定を迫られていました。英数字のパスワード。数字の並びはなににしようかしら・・そのときたまたまいた私の誕生日を聞き、それをパスワードの一部にしようとしたということらしい。

任意の数字の並び、急に思いつかないないこともあります。たとえ思いついても、なにかしら自分にとって意味あるものになってしまう。それはパスワードとしてよろしくない。たまたまいた人の誕生日を使うというのは、セキュリティ面で有効(?)かもしれませんね。

■■■
任意の数の並びといえば、

ルート(√)を使って数字の並びを決めている人もいました。たとえば、電卓で「523」つづけて「√」と打つ。出てきた答え(数字の並び)の一部をパスワードとする方法。これなら、数字の並びに意味はないけど、元の数字に意味があるから忘れない。電卓があればいつでも計算できる。これもまた有効ですかね。

f:id:taxjolly:20190520074947p:plain
*「ルート523で、パスワードは何だ?」

■■■
モノには品番がついている

モノには品番がついています。たとえば、さきほど使った電卓の品番は「SEL212NW」。それをそのまま、パスワードにするという手もある。パスワードを考えるのに疲れたときに有効です。その英数字は常に白日の下にさらされている(つまり、いつでもわかる!)わりには、だれもパスワードとは気づかない。まさに、木は森に隠せ(←ちょっと、たとえが違うかな)。



*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。


トヨタは車1台売って20万円の儲けというけれど、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


■■■
トヨタは車1台売って、20万円の儲け(?)

トヨタは1台車を売ると、だいたい20万円儲かるらしい。新聞に載っていました。同じく、ベンツ・BMWは約40万円から約50万円。フォルクスワーゲンが約11万円。ゼネラルモーターズが約5万円とのこと。

f:id:taxjolly:20190517082055p:plain
*トヨタはこれで、20万円の儲け(?)

この記事からすると───たとえば、あなたがトヨタで300万円の車を買ったとしましょう。トヨタは280万円かけてその車を作ったのね。つい、こう考えたくなります。でも、それはちがう。

トヨタが280万円かけて車を作ったとしたら、20万円儲けるためには300万では足りません。もっともっと高く売らなければならない。なぜなら───

■■■
車は売るためにもお金がかかる

なぜなら、売るのにお金がかかるから。売るためには、営業所を作って、営業社員を雇い、営業社員がいれば、当然給与を支払い、彼が(彼女が)が動けば経費がかかる。テレビCMをはじめ広告も必要。当たり前ですけど、作っただけでは車は売れないのです。

このことを会社の決算書に当てはめてみると、

f:id:taxjolly:20190517084630p:plain
*車を作るのにお金がかかり、売るためにもお金がかかる。その他いろいろあって、会社の最終的な利益が出る。

◆ ◆ ◆

トヨタの1台あたりの儲け、20万円。それは、車を作り、売るためにかかったお金を支払い、その他いろいろあった後の最終的な利益を販売台数で割った儲けなんですね。



*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。


キャッシュフロー計算書序説(その弐)の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


会社のお金のながれをあらわすキャッシュフロー計算書。キャッシュフロー計算書では、売掛金(売上代金の未回収金のこと)が増えるとお金が減る。こんな考え方をします。???・・・それはちょっとおかしい気がしませんか。売掛金が増えてお金が増ないことはわかります。でも、”お金が減る” ことはないんじゃない?

関連する記事

blog.takahasikaikei.com

■■■
キャッシュフロー計算書は利益を出発点とする

一般的なキャッシュフロー計算書は、会社の利益を出発点にします。利益はそもそも単なる差額です。ですから、お金の量とは関係ない。でも、キャッシュフロー計算書では、利益=(イコール)お金と仮定し、出発点とする。そこがミソ。

f:id:taxjolly:20190511181830p:plain
*利益=お金───それはすなわち、売上高100なら現金の入金は100。経費800なら現金の支出は800。売上=現金入金額、経費=現金支出額ということを意味します。

■■■
売掛金が増えると───

売掛金が増えるということは───売上の中に、未入金の分も入っているということです。売上=入金なんだから、それはカウントしちゃダメだ。売上からマイナスしなきゃ。売上のマイナスは利益のマイナスだ。おっと、利益のマイナスはお金のマイナスでもあるぞ。だって、利益と現金は同じなんだからな。

f:id:taxjolly:20190512130237p:plain
*利益=お金と仮定しているからこそ、売掛金の増加は利益の減少であり、お金の減少になる。

これが、売掛金が増えるとお金が減るの意味。文字どおりの意味───通帳からお金が出ていく───とは違うのです。

なんとなくわかったようなわからないような、やっぱりわからない。煙に巻かれた感じがしますかね。

■■■
利益とお金を無理やり結びつけるのをやめればいい

なぜ、こんなわかったようなわからないようなことになるかといえば、それは利益を出発点にしたことに尽きます。本来、お金の量と関係ない利益と、お金の流れであるキャッシュフロー計算書を無理やり結びつけようとした結果なんですね。

やめればいい。無理やり結びつけるのをやめればスッキリするはず。でも、そのためには、今度はキャッシュフロー計算書を一から築き上げなければならなくなる。それは面倒くさい。

ということで、別に煙に巻くつもりはないけれど、利益を出発点とする間接的な方法──このほうが作るのが簡単──が主流となっているというわけ。



*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。


キャッシュフロー計算書論序説、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


■■■
利益では支払いができない

黒字倒産なる言葉があります。聞いたことありますよね。会社の決算書は黒字(=利益計上)なのに倒産すること。これがすわなち黒字倒産です。

利益は単なる計算上の差額です。それでは支払いができません。お金がなければ支払いができない。支払いができないと、利益があっても会社は倒産してしまう。

f:id:taxjolly:20190511144312p:plain
*利益は単なる差額で目にも見えません。これは店員さんが正しい。

■■■
お金のながれを明らかにする書類、それがキャッシュフロー計算書

会社が利益だけを気にする。これが黒字倒産の原因のひとつです。そうではでなく、お金の流れにも気を配ろう。ちゃんと利益がお金になっているか気にしよう。そのためには、お金のながれがわかる一覧表があったらいいんじゃない? そんな要請からできたのがキャッシュフロー計算書です。

その意気やよし! でも、キャッシュフロー計算書はとてもわかりにくいんですね。ちょっと妙ちくりんな考え方でできています。たとえば───

■■■
売掛金が増えるとお金が減る(?)

キャッシュフロー計算書では、売掛金(売上の未回収金のこと)が増えるとお金が減る。こんな考え方をします。???・・・それはおかしいですよね。

f:id:taxjolly:20190511145719p:plain

同じように、買掛金(仕入の未払代金)が増えるとお金も増える。こう考えます。これまたおかしい。買掛金が増えて通帳の残高が増えるか? だれかその分を振り込んでくれるのか? そんなことはない。もちろん買掛金を支払っていないんだから、お金が減ることはない。でも、少なくとも ”増えること” はない。

◆ ◆ ◆

このように、キャッシュフロー計算書はわかりにくい。

でも、なぜキャッシュフロー計算書はこんな考え方をするんですかね。それに、そもそもその考え方は正しいんですかね?



*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。


決算発表のピーク ──営業利益、経常利益とは ──の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


いまの時期、3月決算の上場会社の決算発表がピークです。

f:id:taxjolly:20190511100130p:plain
*新聞の経済面には、連日このような見出しが躍っている。

はて、それにしても、営業利益、経常利益とはいったい?

■■■
会社の利益は段階ごとに表示する

会社の利益は、いろいろな段階に分けて、順番に表示します。

売上高は別格として、最初に登場するのは売上総利益。次が営業利益。以下、経常利益、税引前当期純利益と続き、最後の〆が当期純利益です。

営業利益とは?
営業利益は、本業の利益です。その会社が目的としている事業活動で得た利益を指します。

経常利益とは?
会社にはいろいろな収入があり、費用があります。それらの中には、本業と直接関係のないものもあります。たとえば、配当や利息の収入、金利の支払など。営業利益に、このような営業外の収入や費用を加減算したものが経常利益です。

ただし、営業外の収入や費用といっても、その年度だけの特別なできごとによるものは含みません。代表選手は、固定資産を売ったときや、過去の決算内容を修正したときの利益や損失です。そんな特別・臨時的なものは経常利益の下で表示します。したがって、経常利益はその会社の “その年度だけの特殊要因を除いた” ふだんの実力を示す利益といえます。

f:id:taxjolly:20190511140808p:plain

■■■
営業利益と経常利益では、営業利益が偉い

ここに、最後の〆の当期純利益が同じ金額のA社とB社があります。でも、よくみてみるとA社のほうが営業利益が大きい。このちがいをどう考えればいいんでしょうかね。

営業利益が大きいということは、A社のほうが本業で儲ける力が大きいということ。B社は本業で儲ける力が劣るところを、営業外の収入でなんとかA社に追いついた。こんな状況。

会社は本業で稼いでなんぼです。もちろんこの場合は、本業で儲ける力があるA社のほうがいわゆる ”いい会社” で、倒産しにくい会社といえます。

f:id:taxjolly:20190513071109p:plain



*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。