社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

「前略 社長様」より「今月のことば」の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


わたしの事務所では、毎月、事務所通信「前略 社長様」を発行しています。その冒頭には「今月のことば」。いわゆる名言集の類ではなく、聞いた言葉、読んだ本の中から金銭に、もとい、琴線に触れた言葉を紹介しています。最近では───


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ゆっくり歩いて遠くまでゆこう
─────森覚志(森伊蔵酒造 第五代当主)
*日経新聞日曜版「NIKKEI The STYLE」より。焼酎のプレミアム銘柄「森伊蔵」は先代である父の実名。会心の焼酎ができたとき、その命名を “本人が反対したから” 父の名を冠したんだとか。


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何ができないのかではなく、あなたに何ができるのかを教えてちょうだい
────緒方貞子(元国連難民高等弁務官)
*亡くなられた翌日、事務所へ向かうカーラジオで。


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昼間見た夢は、かなう
────服部真二(セイコーホールディングス株式会社代表取締役会長)
*日曜日、見るとはなしに見ていたテレビから。番組は、社長のお昼ご飯を紹介するものだったような・・・(詳しいことは覚えていません)。


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他人にどう言われようが、他人にどう見られどう評価されようが、たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く。
────山口絵理子『裸でも生きる─25歳女性起業家の号泣戦記─』より


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短所を改めんがために大苦しみするよりも、短所に大あぐらをかいて長所をのばすほうが、急務だ。
────司馬遼太郎『関ケ原』より


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御思案のあいだならば、左右前後のことをお考えあそばすのは当然なれど、いったんお覚悟あそばれたる以上、物にお怯えなさるべきではござりませぬ。
────司馬遼太郎『国盗り物語』より


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*んっ? 良いものや、素晴らしいものに触れて感銘をうける? それなら “金銭に触れる” でもよさそうなもんだ。いやいや、もちろんこれも誤用(誤字)です。



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国はキャッシュレス社会をめざす、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


日本のキャッシュレス決済の比率はおよそ20%。近隣の韓国(100%近く)、中国(およそ2/3)と比べて圧倒的な低水準です。

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国はキャッシュレス社会をめざす

キャッシュレスは、現金払いに比べて負担感が少ない。これは誰もが感じるところですよね。

あるネットオークションで、クレジットカード払いの人は現金払いの人に比べて2倍(!)の金額を提示した。←こんな調査結果があります。そういえば、我が家の娘が幼少の頃、カードで支払う母親を見て「カードを使うとお金を払わなくていいんだね」と言ったとの由。かようにキャッシュレスは支払いの負担感を弱める。

国には、そんなキャッシュレス決済の比率を2025年までに40%まで高めたいという野望(?)があるといいます。

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*こうして将来の消費税率アップの布石として、キャッシュレス定着が国家の最重要課題になったのであった。


10月1日からキャッシュレス決済のポイント還元制度が始まりました。増税による消費の落ち込みを防ぐことはもちろん、キャッシュレス定着のためでもあります。そんなポイント還元、当初の予想以上に利用が多く、国は追加予算を計上せざるを得ないほどの勢いなんだとか。

ポイント還元のある世の中がずっと続けばいいのに・・・。そう思いますか。でも、今のところ、来年(2020年)6月に終わる当初からの予定に変わりはないようです。


新装版 青年は荒野をめざす (文春文庫)

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税務署から表彰される制度あり。その名は “優良申告法人の表敬” の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


税務署から表彰される制度があるのをご存知ですか。その名は───

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その名は、優良申告法人の表敬

初めて優良申告法人の表敬を受けるためには、3つのハードルがあります。ひとつは金額基準をクリアすること。税務署の表敬なので、もちろん基準となる金額は税金の額です。決まった金額以上の税金を支払っている必要があります(当たり前ですかね)。

そのハードルをクリアすると、今後は税務署がやってきて実地に会社の調査をします。その調査で多くの追徴税額が出たらダメ(当たり前ですかね)。これがふたつめのハードルです。

3つめは、税務署による推薦(?)です。税務署が推薦、兄貴分の国税局がOKを出して晴れて優良申告法人として表敬されるというわけ。表敬状は税務署長から手渡しされます。郵送されてきておしまい、なんてことはありませんよ(当たり前ですかね)。

そんな優良申告法人、東京国税局管内で表敬されているのは年間130社程度とのこと。これは、かなり狭き門ですね。・・・なになに? そんなことより、税務署から表敬されたら何かいいことあるのか、だって? もっともな疑問です。でも、お察しのとおり、特にいいことはないものを思われます(当たり前ですかね)。

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*こんな1日税務署長が表彰してくれるならいいけど・・・。そんなことはありません(当たり前ですかね)。



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“時期” とはいつか? の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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事前確定届出給与は1円違ってもダメ!

事前確定届出給与という制度があります。ふつうは役員に対してボーナスを支払っても経費になりません。ただし、あらかじめ、“誰々に、何月何日に、これこれこういう理由で、いくらいくらを支給します” ←税務署にこういう届出をしていれば、役員に対するボーナスも経費になるという制度です。

事前確定届出給与は、届け出た支給額と実際に支給した金額が違うと、実際に支給した金額のすべてが経費にならなくなります。その違いがたとえ1円であってもです。けっこう厳しい制度なんですね。

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*どうして1円多く支払ったのか・・・それはともかく、支給した1,000,001円のすべてが経費になりません。届け出た100万円だけは経費になるなんてことはありませんので、ご注意を。

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支給日は1日ズレてもダメ?

金額については、ぴったり支給が要件であることがわかりました。では、支給日は? 必ず、届け出たまさにその日に支給しなければダメなんでしょうか。1日でもズレたら経費にならないんでしょうかね。中小企業は少ない人数で業務をこなしています。ちょっとした都合で、1日くらいズレてしまうことはないとはいえません。

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“時期” の解釈は・・・

じつは、法人税法の条文には「所定の時期」という言葉が使われています。あらかじめ届け出た “時期” に支給すればOKというわけです。“時期” という日本語には、ある特定の日というよりは、“その頃” といった時間的な幅を感じますよね。

条文は日本語。まずは、一般的な日本語としての解釈をしてもいいと思いますが・・・いかがでしょうか?

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<2020年版>年収23億円です。税金はいくらですか? の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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<2020年版>年収23億円です。税金はいくらですか?

Q.仕事で大きな契約を結びました。7年の契約で、1年あたり23億円の収入です。税金はいくらになりますか? 元タレントの妻(現在無収入)がいます。──TM・25歳・男──
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最初にこの質問をいただいのは、2014年3月。5年半ほど前のことになります。

当時の税法で計算すると、年収23億円に対する税金(所得税と市県民税の合計)は、11億6千4百万円ほどでした。その後税制が変わり、同じ年収でも、2017年には12億7千9百万円ほどの税金に。およそ1億1千5百万円の増税です。

2020年からも税制が変わります。

ということで、<2020年版>年収23億円に対する税金は───答えは、およそ12億7千9百万円・・・12億と7千ときゅうひゃくまんえん? んっ、2017年と変わらないじゃないか。いやいや、金額を百万円単位にしたので、変わらなくみえただけ。じつは、およそ56万円の増税です。

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◆ ◆ ◆

もともとの金額が巨額なのに加えて、2014年⇒2017年の1億1千5百万円増のインパクトが大きいので、56万円なんて増税のうちに入らないように感じてしまいましたね。

ちなみに、税金が増えた要因はつぎのとおりです。
●2014年⇒2017年:給与所得控除の上限引き下げ、最高税率引き上げ
●2017年⇒2020年:給与所得控除の上限引き下げ、配偶者控除・基礎控除に対する所得要件の追加


■以下は備忘のため。
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*所得控除は、社会保険料と生損保控除の最高額



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2020年から "ねばならなく" なる。2割の会社がそれを知らない(?)、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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2020年から大企業は電子申告を “しなければならない”

電子申告という制度があります。税金の申告書を紙で提出するのではなく、申告内容をデータで送信するという制度です。その電子申告が、来年(2020年)4月から義務化されます。つまり "ねばならなく" なる。紙の申告書を出しても、それでは申告したことにならなくなるんですね。

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*来年からは紙では効果なし

ただし、義務化といってもすべての会社ではなく、大企業(資本金1億円超)に限られます。中小企業は対象外です。意外なことに電子申告は、大企業よりも中小企業のほうが利用率が高いんですね。電子申告を推進したい国は、相対的に利用率の低い大企業に義務を課したというわけです。

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*来年からはこうでなければならない(ただし、大企業)

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なんと!2割の会社が義務化を知らない⁉

ところが、その大企業、これまた意外なことに準備がさほど進んでいないらしい。準備が進んでいないどころか、なんと! 約2割の会社が「義務化なんて聞いたことない」

義務化は聞いたことないけど、電子申告についてはよく知っているし、いつでもできる。こんな会社はありませんよね。2割の会社は、今後、電子申告とは何ぞやから始めなくてはならないわけです。

じつは、中小企業もうかうかしていられません。将来的には、すべての会社に電子申告が義務化されるのは必至。そのときになって慌てないように、税金の申告は税理士へ(多くの税理士が顧客の電子申告に対応しています。それが中小企業の電子申告率の高さのゆえんなのです)。



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銀行の偉い人、曰く──、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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銀行の偉い人、曰く───

以下、直接聞いたわけではありませんが・・・

ある銀行(メガバンクではなく、中小企業に対する貸し出しをメインとする銀行)のトップが講演で語った言葉です。曰く。たとえ赤字がつづいて、債務超過であろうとも、

───誠実であること。勤勉であること。なにかひとつでもキラリと光るものがあること。こういう会社はつぶれない───

中小企業の社長は、なにをおいても、会社をつぶしてはなりません。

誠実を旨とし、勤勉に働こう! そして、なにかひとつでもキラリと光るものがある会社になろう!

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なになに? 最初のふたつはともかく、どうすれば、なにかキラリと光るものがある会社になれるのか、だって⁉ それは───

いまはむかし。"経営の神様" 松下幸之助氏が経営者向けの講演でつぎのような話をしたそうです。「会社は、ダムが満々と水を蓄えているかのような、余裕をもったダム式経営を目指さな、いけません」

どうすれば、そのダム式経営ができるのでしょうか。聴衆から問われて、幸之助氏曰く。「それは私にもわかりません。でも、ダム式経営をするんだと思わなあきませんな」
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