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社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

<走れメロス>趣味の領収書は経費にならない、の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。


<走れメロス>趣味の領収書は、・・・

メロスは決意した。必ず、この領収書を精算しなければならぬと決意した。

メロスは会社の経営者である。
メロスには、経理のこまかなことはわからぬ。
けれども、領収書の精算に対しては、人一倍敏感であった。
領収書は、こまめに精算しなければならない。

お金の貯まらない人の財布の特徴は、太っちょ財布だとか。
太っちょ財布には、未精算の領収書がギッシリとつまっています。イコールそれは、お金にルーズな証拠。
お金にルーズだと、お金持ちになれません。
お金持ちなるためには、そんな財布からオサラバすることが大切です。


メロスは走った。領収書の精算のために。
今日が社内の経費精算の〆切日なのだ!
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  *走れメロス、経費精算のために


メロスは黒い風のように走った。
懇親会の参加者たちを仰天させ、犬を蹴けとばし、小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った。

会社の最後の灯りが消えようとしたとき、メロスは疾風の如く会社の経理部に突入した。間に合った。

「私だ。メロスだ。いま、領収書をもって来た」

経費の精算には領収書が必要、これは〝常識〟ということでいいですかね。
でも、領収書があれば、すべてオーライなのでしょうか?


領収書にチラリと目をやった親友のセリヌンティウスは、すべてを察した様子でうなずき、社内いっぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右ほほを殴った。
殴ってから優しく微笑み、
「メロス、それはきみがひとりで行った熟女パブの領収書じゃないか」

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  *佳き友セリヌンティウス

ごくごくまれにですが、領収書についてつぎのように考えているかたがいます。
  領収書がある=なんでも経費になる
  領収書がない=ぜったいに経費にならない
それはカン違いです。
領収書があっても経費にならないこともあれば、なくても経費になることがあります。
前者については、とにかく事業と関連しているか否かが、経費になるかならないかの分岐点です。


今度はメロスが腕に唸りをつけてセリヌンティウスのほほを殴った。
「指摘してくれて、ありがとう、友よ」ふたり同時に言い、ひしと抱き合い、それからうれし泣きにおいおい声を放って泣いた。


暴君ディオニスは、群衆の背後からふたりの様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。
「領収書があれば、かならず経費になるのではない。会社の業務に関連していなければならぬ。ひとりで行った熟女パブは、接待でなく、すなわちそれは、メロス、おまえの趣味だ!それでは経費にならないのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった」

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  *暴君ディオニス


ひとりの少女が、その領収書をメロスに返した。メロスは、まごついた。佳き友は、気をきかせて教えてやった。

「メロス、早くその領収書をしまうがいい。この可愛い娘さんは、メロスが趣味で熟女パブに行ったことが、もとい、ひとりで行った熟女パブ代を精算しようとしたことが、たまらなく口惜しいのだ」

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  *勇者メロス

勇者は、ひどく赤面した。


この寓話から学べること

  • 趣味で使ったお金は、領収書があっても会社の経費にはならない。

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