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ややこしいことを、ややこしくなく

ふたりの会社は赤字。均等割りは支払う。でも、本店をケイマン諸島に移すほどのことは無し、の巻

町田市の税理士 高橋浩之です。


ふたりの会社は赤字。均等割りは支払う。でも、本店をケイマン諸島に移すほどのことは無し


むかし、むかし、ある里におじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ芝刈りに。
おばあさんは川へ洗濯に。

ふたり仲良く暮らしていました。

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*ある里におじいさんとおばあさんが住んでしていました。


おばあさんは、近所の人から洗濯物を預かり、洗濯の代行業を始めました。
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*おばあさんは洗濯の代行業を始めました。

そこそこの収入になってきたので、ふたりは会社をつくりました。
仕事をするのは、おばあさんですが、おじいさんが代表者です。



ある日のこと。
おじいさんとおばあさんの住む里に、アメリカの敏腕コンサルタント、ジョンが立ち寄りました。
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*敏腕コンサルタントのジョン

ふたりが会社を持っていることを知ると、ジョンは興味深々で聞いてきました。
f:id:taxjolly:20131218212824p:plain「その年で社長もたいへんだろ?」
f:id:taxjolly:20131218210306p:plain:w26「ボケ防止みたいなもんだ」
f:id:taxjolly:20131218212824p:plain「日本の法人税の税率はどの位なんだい?」
f:id:taxjolly:20131218210306p:plain:w26「税理士さんからもらった税率表がここにある」


f:id:taxjolly:20131218212824p:plain「どれどれ、・・・な、なんだって!?」
税率表を見たジョンは、信じられないといった様子で、
「そんな高い税率とは! クレイジーだ! そんなに税金払うなんて。オー、マイガッ」
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頭をかかえていたジョンは、それでも気を取り直して、

f:id:taxjolly:20131218212824p:plain「よし、いいことを教えよう。節税の方法だ。タックスヘイブンを使うんだ。税率の低い国、そうだな。ケイマン諸島がいい! 本店をケイマン諸島に移す。そこに利益を集中させるんだ」
「実効税率はひとケタ台まで落ちる。税金を極限まで減らすことができるぞ」
「もちろん、脱税じゃない。合法的な節税スキームだ!」
「おっと、肝心なことを聞くのを忘れてた。じいさんの会社は、毎年、どのくらいの税金を払っているんだ? 数千万円か? それとも数億か?」

f:id:taxjolly:20131218210306p:plain:w26「7万じゃな」

f:id:taxjolly:20131218212824p:plain「7万?えっ?あ、うん、そ、そう、そうか。そうか。うん、ドル換算したんだな。ハッハッハッ、7万ドルか。7万ドルだよな」
「7万ドルだと、最初の2、3年の節税効果はわたしのコンサルタントフィーで吹っ飛ぶが・・・。でもまあ節税効果は毎年だし。ノープロブレムだ。OK、話を続けよう」

f:id:taxjolly:20131218210306p:plain:w267万

f:id:taxjolly:20131218212824p:plain「この節税スキームでは・・・、ん?いまなんつった?」

f:id:taxjolly:20131218210306p:plain:w26「うちは赤字だから、払うのは均等割りの7万円じゃ」

f:id:taxjolly:20131218212824p:plain「1日あたりか?」

f:id:taxjolly:20131218210306p:plain:w26「1年間に」

f:id:taxjolly:20131218212824p:plain「じぇじぇじぇ。なんてこった! ガッデム! 完璧な節税スキームを練り上げられそうだったのに。肝心の会社が赤字会社じゃしょうがないじゃないか。払ってるのは年間7万円の均等割りだけとは。オ~、マイガッ!」


f:id:taxjolly:20131219071543p:plain「あれま、ジョンさん。急に帰り支度はじめてどうしたの。自家製の野沢菜だよ。お茶くらいあがっておいき。お茶くらいあがっておいきよ~」


この寓話で伝えたかったこと

赤字会社でも均等割りという税金を支払う
赤字会社でも、税金はまったくゼロではありません。
均等割り(最低7万円)は、赤字であろうが、黒字であろうが支払うのです。

   

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   *最後にひと言つけ加えるジョン


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