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社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

<よくある質問>亡くなる直前におカネをおろすと、相続税の節税になりますか? の巻

相続・贈与など資産税編

町田市の税理士 高橋浩之 です。



<よくある質問>
亡くなる直前におカネをおろすと相続税の節税になりますか?


Q.
亡くなる直前におカネをおろすと、相続税の節税になると聞きました。

たとえば、親父が亡くなる直前に親父の口座からおカネを引き出したとします。
それで口座の残高は減るので、遺産が減って、相続税の節税になるのだとか。
しかも、そのおカネで葬式代もまかなえて一石二鳥だといいます。


引き出すタイミングは難しいですが、やる価値ありそうです。

この話、本当ですか?


 ①引き出す
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 ②亡くなる
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 ③引き出したおカネで、お葬式代支払い
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 ④相続税の節税になって、葬式代もまかなえて一石二鳥。
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A.
残念ながら、ちょっと違います。



(解説)
相続は人の死亡により開始します。
したがって、相続が開始するのはこのとき。

f:id:taxjolly:20140725072614p:plain

相続税がかかるのは、相続開始のときにあった亡くなった方の財産です。

上のケースでは・・・
相続が開始したときは、引き出したおカネは使っていないので、あったわけです。どこかに。
あったんですから、そのおカネはに相続税がかかります。


●亡くなる直前に口座から引き出したおカネは、
 ⇒相続税の申告に含めなければいけない
 ⇒相続税の節税にはならない 


ただし、
お葬式にかかった費用は、相続税の申告のときに差し引くことができます。


いけないのは、引き出したおカネを相続税の申告に含めずに、お葬式費用だけを差し引くこと。
これでは、申告もれになってしまいます。


引き出したおカネは、亡くなった方の遺産に。
お葬式費用は、相続税の控除対象に。
この両方をお忘れなく!



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