社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

株式分割で非課税枠を有効活用、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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増資ではなく株式数だけを増やす=株式分割

あなたは、中小企業のオーナー社長。会社のすべての株式=200株を持っているとしましょう。そんなあなたの持っている株式1株を10株にする。こんなことができるんですね。新たな資金を会社に入れるわけでもなく。持ち株数を、200株→2,000株にすることが可能です。株式分割といいます。資本金の額は変わらないので増資ではありませんよ。

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*新たな資金を入れるわけでなく、持ち株数だけを増やす。これが株式分割。

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株式分割では、トクも損もしない

お金を出すことなく株数が10倍になる? なんとなく儲かった気がする。こりゃいいわ。と、こんな気持ちになるかもしれませんが、じつは───、

───じつは、あなたはトクしない。当たり前、ですかね。もちろん、損もしません。株式分割によって変わるのは、株の単価。200株のときの単価が10万円だとしたら、それが2,000株になると単価は1/10の1万円になる。ということは・・・株式分割しても持っている総額は変わらない。200株✖10万円でも、2,000株✖1万円でもどちらも、2,000万円ですから。

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株式分割のメリットは流動性のアップ

あっ、そう。それなら株式分割なんて意味ないよね。そう早合点するなかれ。株式分割には〝流動性が増える〟というメリットがあるんですね。

流動性が増える? 大きいより小さいほうが動かしやすいというわけね。それはわかる。でも、うちの株は上場してないし、流動性なんて関係ないとおもうんだけど。たしかに、上場していない中小企業の株に流動性なんて関係ないようにおもえます。でも───、

───でも、じつは関係ある。たとえば、あなたの会社の株式、時価が60万円だとしましょう。これを110万円の非課税の範囲内で子どもに贈与したい。この場合は、1株(=60万円)しか贈与できません。2株だと、非課税枠を飛び出してしまいますから。でも、1株だけだと、非課税枠の110万円をだいぶ余らせてしまう。

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株式分割は中小企業でも活用できる

株式分割で200株→2,000株にしたらどうでしょう? 株式の時価は、1/10の6万円になり、非課税での贈与は、18株(=108万円)できます。さっきの場合と比べて、非課税枠をほぼ使い切った。非課税枠の有効活用ができた。こんなことになりますよね。
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一見、中小企業に関係のなさそうな株式の分割=株式の流動性のアップ。こんなメリットもあります。ご検討を。



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