社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

決算書の利益に法人税はかからない⁉ の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


■■■
決算書の利益に法人税はかからない⁉

よく「会社の利益に法人税がかかる」なんて表現をすることがあります。でも、じつはそれは正しくない。利益に対して法人税はかからないのです。

正しくは、「会社の所得に法人税がかかる」つまり、

法人税の対象 会社の所得 決算書の利益

f:id:taxjolly:20180613071636p:plain
*法人税がかかるには所得であって、それは会社の利益とイコールではない

■■■
利益と所得の調整を行うのが別表四

決算書の利益に法人税がかかるのではない⁉

なので、決算書の利益から法人税の所得を導き出すための処理をしなければなりません。実務上は、その処理を法人税の別表四なるもので行います。

f:id:taxjolly:20180609160949p:plain
*売上高からいろいろな経費を差し引いて、決算書の利益が出る。
その利益を出発点にしていろいろな調整をして所得金額が出る。

いろいろな調整とは、会計の処理(=決算書での処理)と税務上の処理の違いの埋めあわせ。でも、中小企業の場合は、別表四における調整はそれほど多くないんですね。というか、逆にいろいろな調整をしなくていいような処理を決算書の段階で行っているという面があります。ですから、中小企業では、決算書の利益と法人税がかかる所得金額は近い数字であることも多い。

決算書の利益にストレートに法人税がかかるのではない。法人税の別表四なるものでの調整を経て所得が出て、それに法人税がかかる。それが法人税の基本の〝き〟。法人税理解のための第一歩なんですね。

◆なぜ、別表というのか?◆
なぜ法人税の計算明細を別表というのか。それはじつは謎・・・。何か別の表があって、そのうえで別表があるならわかる。でも、そんなものはありません。そもそも、法人税の額を計算するいちばんメインでいちばん上にくる表からしてすでに別表です(別表一といいます)。なぜ、別表というのか?法人税法の受験勉強では習わなかった(はずだ)し、実務書にでも出ていない。なぜでしょう。




*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。