社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

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連結納税はメリットがあるけど、やめたくてもやめられない、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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連結納税の目的は、グループ全体の節税にあり

連結納税という制度があります。ふたつ以上の会社が、ひとつのグループをつくり、そのグルーブ全体で法人税を納めるという制度です。

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*連結納税でグループをつくれるのは、親会社と日本にあるその100%子会社です。外国子会社はグループに入ることはできません。


連結納税では、グループ内で赤字を通算できます。グループ会社で赤字がでたら、その赤字をグループ内の他の会社の利益から差し引く。そのうえで、グループ全体の法人税を計算するんですね。ですから、赤字の会社があれば、その分グループ全体の法人税は少なくなります。←連結納税を採用するとすれば、これ以外に目的は無し。ということは───

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連結納税採用には、長期的な視点を

───ということは、グループ会社に赤字の会社がなくなると見込まれるときは、連結納税を採用すべきではありません。今は赤字体質の会社がある。連結納税なら、その赤字会社のおかげでグループ全体の法人税は少なくなります。でも、数年のうちにその赤字体質も解消されるとしたら・・・そうなれば黒字会社だけの連結納税。考えただけでゾッとします。コストと時間をかけて、複雑な連結納税の計算をした結果、得るものは無し、ですから。

100%子会社があっても、連結納税をするしないは自由です。連結納税は、そもそもが任意なんですね。任意のところ、あえて選択したのだからやめるときのハードルは高い。「メリットがなくなったのでやめます」は通用しません。連結納税には、一度採用したらなかなかやめられないというデメリットがあるのです。

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今の税金が少なくなるから。こういった目先のメリットだけでなく、連結納税を検討するときは長期的な視点が必要なんですね。



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