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「キャッシュフローはいくら?」これに対する模範解答はホニャララ、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


会計の世界にキャッシュフローなるものがあります。訳せばお金の流れ。つまり、会社にどういった名目でいくらお金が入ってきて、どういった名目でいくら出ていったのか。キャッシュフローは、それらの総額を表すものなんですね。

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「キャッシュフローはいくら?」これに対する模範解答は・・・

キャッシュフローという言葉は、こんなふうに使われることがあります。「貴社のキャッシュフローはどのくらいですか?」流れていったお金はどのくらい? はてさて、どう答えればいいのかな。

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聞いた人は、なにも冒頭のような本来的な意味のキャッシュフローを知りたいのではありません。今の経営状態だと年間どのくらい通帳のお金が増えるの? これを知りたいだけのはずです。

その意図を汲めば───「損益計算書の当期純利益に減価償却費をプラスした金額」。その金額がその場での模範解答になります。

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なぜ、それが模範解答になるのか?

損益計算書に利益があれば、その分通帳の残高は増えて然(しか)るべきです。でも、経費のうち、減価償却費は経費といいつつお金は支払っていない。つまり、通帳の残高に影響しません。ゆえに、それはノーカウントでいいだろう。

結果、模範解答=「損益計算書の当期純利益に減価償却費を足した金額」=減価償却費を引く前の利益=通帳の増減額=質問者の知りたい答になるというわけです。

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利益はいつかキャッシュになるものだから

でも、その模範解答とされる金額、じつは、実際の通帳残高の増減とは合いません。合わないどころか、かけ離れています。近い金額でもない。かすりもしない。そんな金額がなぜ、あたかも通帳残高の増減額のように語られるんでしょうかね。

それは、模範解答の金額が、会社の力を表すものだから。その金額だけキャッシュを増やす実力がその会社にはある。たしかに、今期はそれだけ通帳の残高は増えなかったかもしれない・・・でも、潜在能力はある! なぜって、利益はいつかはキャッシュに変わるものだから。

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