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ややこしいことを、ややこしくなく

寿司屋におけるかっぱ巻きの時価について、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


税金の世界では、よく時価なるものが問題になります。

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*寿司屋に入って、時価とあったら、ビビります。でも、ビビってはいけません。時価とはそのときの価格のこと。決して、時価=高いということではありません(たぶん)。

税金の世界では、時価のことを「客観的交換価値」とか「不特定多数の当事者間で通常成立する価格」なんていいかたをします。

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かっぱ巻きの時価とは?

あなたと寿司屋の大将では利害が対立しています。あなたは、かっぱ巻きを1円でも安く食べたい。それに対して、大将は1円でも高く売りたい。そのせめぎ合い、綱引きの中で成立する価格が、時価。まあでも、そうはいっても、かっぱ巻きでいちいち価格交渉はしませんよね。

ということで、かっぱ巻きに200円の値がついていて、あなたを含め、多くの人がその値段を受け入れているのなら───かっぱ巻きの時価は200円です。なぜか。その200円は "不特定多数の当事者間で通常成立" しているからです。

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時価で取引しないと税務上、問題になる

ある日、大将の息子夫婦がお店にきました。そのとき、もし、大将がかっぱ巻きを50円で提供したら・・・。これはあり得ます。親子なので利害の対立はありません。大将だって、息子相手に1円でも高く、なんて思わないでしょう。それで、親子関係は円満かもしれませんけど、税金問題が発生します。

50円は誰がみても安すぎる。しかも、著しく。これを税金の世界で解釈すると、なんと、親父は息子にかっぱ巻きを低額譲渡(!)したことになるんですね。で、低額で譲り受けた(つまり、それによってトクした)息子に対しては、時価との差額150円に対して贈与税がかかるというわけ。

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かっぱ巻きの時価程度なら、もちろん、実際には問題になりません。でも、これがもし土地の売買だとしたら・・・これは大きな問題です。親子間で大きな売買をするときは、時価での取引を意識してくださいね。



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