社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

減資しても発行済み株式数は減らない、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。



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ゴッドファーザーが立ち上がった! さて、株主は?

債務超過で苦境にあえぐA社オーナー社長の相談を受け、ゴッドファーザーが立ち上がった。ゴッドファーザーの提案はつぎのとおりです。

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さて、ここで問題。新たな門出を迎えたA社の株主は、だれ?
*減資した後、同額を増資したものとします。

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減資は、株式の消滅ではない

株主はゴッドファーザーに決まってるよね。しかも持ち株割合100%だ。前のオーナーの出した資本金は減資でゼロにしたんだからね。故に持ち株もゼロ。100%ゴッドファーザーの会社で間違いなし! ふつうこう思います。

でも、じつはそうではありません。増資後のA社の株主は、ゴッドファーザーと前のオーナーの二人。持ち株割合はそれぞれ50%です。なぜか。

減資と株式の数とは、まったく関係ないからなんですね。減資しても株式数は減らない。前と同じです。つまり、前のオーナーは今でも株式を持っていることになる! 株主の座から去っていないのです。じゃあ減資して減るのは、いったいなに? それは資本金という計数のみ・・・

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ゴッドファーザーの手腕によって、会社は順調に業績を伸ばし、いつしか債務超過を脱し、かつ、それにとどまらず、巨額の利益を積み重ねるようになったのであった。

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誰も気づいていない。莫大な会社純資産の半分は、じつは身ひとつで会社を去った前オーナーのものであることを・・・



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