社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

税務署に文句をいったら───の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


『99.9 ─刑事専門弁護士─』というテレビドラマがあります。タイトルは、日本の裁判における有罪率99.9%(!)に由来するらしい。

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税務署の処分に文句をいうなら国税不服審判所

国税不服審判所なるお役所があります。税務署にこれこれこういうわけで税金を納付しろといわれたんだけど、納得がいかん。こんな不服のある会社が、調べ直してもらえまいかと訴え出る先です。

国税不服審判所の位置づけは、相撲でいうところの行司。不服のある会社と処分をした税務署の間に入って双方の言い分を聞き、どちらかに軍配を上げます。ただし、裁判所のようにまったく独立しているかといえば、さにあらず。あくまで税務行政部内における一機関です。

さて───
そんな国税不服審判所が、不服のある会社からの訴えに対して、会社に軍配を上げる(会社を勝たす、すなわち税務署を負かす)割合はどのくらいだと思いますか。

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会社に軍配が上がる率は、ホニャララ%

その割合は、10%前後といいます。・・・10%ね。99.9%には及ばないけど、やっぱりほとんど会社は勝てないっとことだね。と、こう思いきや。

国税不服審判所にいた人の感覚では、もっと会社が勝っている印象があるそう。

そのココロは───国税不服審判所に持ち込まれる事案全体のおよそ1/3くらいは、単なる苦情の域を出ていないものなんだとか。税務署の態度が悪いとか、そういった類。さらに、争うまでもなく税務署に軍配を上げざるを得ないようなケースが1/3くらいある。ということで、残りの1/3が、どちらが勝つかわからないガチンコ勝負。

つまり、苦情とか明らかな税務署勝利案件を分母から除けば、全体の10%前後の会社の勝率というのはそれなりの割合になるというわけ。たしかに!

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*ガチンコ勝負の行方はわからない(?)


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日本の裁判における有罪率99.9%というのは、誤解を招く表現です。なんとなく逮捕されたら99.9%が有罪になる印象を受けます。でもじつは、そうではなく、起訴されたら有罪率99.9%が正しい。日本では、確実に有罪なるケースしか起訴しないためそんな割合になるらしいのです。



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