社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

飲みニケーションは不要が6割、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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飲みニケーションは不要が6割

最近新聞報道され、いろいろなところで話題になっているようです。なにかといえば、「飲みニケーション」の支持率。いらない派が6割に達して、はじめて、必要派を上回ったらしい。こんなところにも、新型コロナウイルスによる人々の意識の変化がでたなどと分析されています。

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*古来行われてきた、日本の伝統的な飲みニケーションのようす

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わたしがこの報道に接して、まず気になったのは割合の大小ではなく、それは────飲みニケーションなる言葉。とはいえ、言葉自体についてではありません。

こういう言葉が、新聞の見出しにふつうに使われているというのはおもしろいなあと思ったわけです。記事の中にも、「飲みニケーションに疑問を持つ人が増えた」「(コロナ禍が収束すれば)飲みニケーションは再評価されるだろう」などという評論家のコメントが載っています。お堅い新聞と、それに大真面目にコメントする評論家が使う飲みニケーションという言葉のギャップ。そこに、そこはかとないユーモアを感じた次第です。

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さっそく、この件についてある会社で話題になりました。社長は必要派のようです。社長憂いて、いわく。「外国ではみんな飲みニケーションしているんだ。日本はもっと飲みニケーションすべきなんだ。このままでは、国力が衰退してしまう。あっという間に〇〇〇(某国名。特に名を秘す)あたりに抜かれてしまうぞ」

恐るべし、飲みニケーション。さて、あなたは、飲みニケーションいらない派? それとも必要派?

(続)あなたは、会社のお金で息子の授業料を支払った、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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会社のお金で、息子の授業料を支払った─────

(前回のあらすじ)
あなたは会社の社長。会社とは一切関係のない息子の大学の授業料を、なんと、会社から直接大学に支払ってしまいました。しかも、1年分まとめて。さて、この支払い、会社としてどのように扱えばいいのでしょうか。まさか、経費にはならないですよね?
blog.takahasikaikei.com

ところが、じつはこれ、会社の経費で問題なし。なぜなら────

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このケースのように、会社がだれかの個人的な支払いをすると、それはその人に給与を支払ったと同じと考えます。その人に、なにがしかの利益を与えたわけですからね。このケースで利益を受けたのは社長の息子・・・ではなく、社長です。つまり、社長に対する給与(広い意味で「現物給与」といえます)。現物給与も、給与であることにちがいはないので、経費になるというわけ。

とはいえ(と、ここから急にマニアックになる)、相手は社長です。社長に対する給与にはいろいろ制約があったはず。毎月一定額じゃなくちゃいかんとか、昇給は決まった時期までにしなさいとか、ボーナスはダメだとか。今回の現物給与は、これらに反するように思えます。─────でも、だいじょうぶ。

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ふつうの社長給与(お金で社長に渡す給与)には、たしかにさきほどのような制約があります。でも、現物給与にはそのような制約はありません。その人が受ける利益が毎月おおむね一定であればいいのです。

授業料の支払いによって学校から提供される教育の量(?)は月によって大きく変わらない。毎月だいたい同じです。つまり、受ける利益が毎月同じというわけで、社長に対する現物給与として経費として問題なしというわけです。

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*受ける教育の量は、毎月同じだ!

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なんとなく、わかったようなわからないような・・・スッキリしないですかね。教育の量が月によって大きく変わらないといったって、夏休みはどうするんだ? こう思うあなたは、つぎのリンクをご覧ください。

法人が役員の子の授業料を一括して支出した場合(定期同額給与)|国税庁


ただし、社長個人に所得税がかかることには、ご留意を。

手許不如意、あなたは────の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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会社のお金で、息子の授業料を支払った─────

あなたは、会社では社長。家には息子がいて、大学生です。

息子の授業料を支払う時期になりました。ところが、最近はちょっと手許不如意の状況です。支払いは苦しい。どうしよう・・・んっ、そうだ、会社にはお金があるじゃないか。よしっ! 会社から1年分の授業料をまとめて、大学へ直接支払っちゃえ。─────さて、会社から直接大学へ支払ったこの授業料。会社でどういう扱いになるでしょうか?

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経費には、ならないような気がします。絶対に。なぜなら、
 ●息子は会社に一切関係ないから。
 ●会社から直接大学へ支払っているから(あなたを経由せず、会社と関係のない大学に支払っているから)。
 ●突然、1年分をまとめて支払っているから。
 ●それを経費に認めたら、なんでもありになってしまうような気がするから。
まさに社長による会社資金の私的流用だ。とんでもない税金上のペナルティがある。こう思えますよね。

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でも、じつはこれ、会社の経費になるのです。決算書では経費でも、申告のときは経費にならない(つまり、税金がかかる)。税金では時折こんなややこしいことが起きます。でも、今回のケースではそれもなし。経費になって税金がかからないというわけです。意外ですよね。なぜなら─────(と、気を持たせつつ、次回へつづく)

馬上・枕上・厠上、あなたはどこ? の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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古来、ものを考えるのは─────

古くから、ものを考えるのに適しているとされる場所が「馬上・枕上(ちんじょう)、厠上(しじょう)」。

馬上はすぐわかります。馬に乗っているとき。

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*もちろん、疾走しているときは思索に向いていないでしょうから、ゆったりと歩んでいるときですかね。


枕上は、枕なので床に入って寝るまでの間。厠上は、厠、すなわちトイレで一人のとき。

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こういった時間が、ものを考えるための黄金時間らしい(=アイデアがひらめく状況)。これは今にも通用します。もっとも、現代人は日常、馬に乗らないので、それは車を運転しているとき、あるいは散歩しているときに置き換えばいいんでしょうか。

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わたしは、もっぱら車を運転しているときです。ラジオや音楽を聴くことはあまりしなくなりました。(最も優先するのは安全運転なのは、当たり前のこととして)車中、いろいろ考えます。下から突き上げる軽い刺激が、脳に好影響を及ぼしていると勝手に解釈しつつ(もちろん、最優先しているのは、安全運転です!)。


あなたの黄金時間は、いつですか?

たばこは地元で買いましょう、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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たばこは地元で買いましょう

「たばこは地元で買いましょう」こんなノボリを見たことはありますか。以前は、たばこ屋さんがよく店頭にこんなノボリを掲げていました。最近はたばこ屋さん自体をほぼ見かけないので、目にする機会もまずなくなりましたが・・・。それにしても、なぜ たばこは地元で?

そのココロは────

たばこにかかる たばこ税は、それを売ったお店のある自治体の税収になる。それが理由です。地元で買えばそれだけ地元の税収が増えます。どうせ買うなら、たばこは出先ではなく地元で買ってねというわけです。

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そんな たばこ税収の勢力地図が、新型コロナウイルスの影響をモロに受けているだとか。近ごろはなんでもかんでも新型コロナウイルスの影響といえば通りそうだけど、たばこ税は関係ないんじゃない? いやいや、じつは関係大ありなんです。

そのココロは────

新型コロナウイルスで在宅勤務が増える⇒会社に行かない⇒当然、会社近くで たばこを買わない⇒会社が多く集まっている自治体の たばこ税収が激減。

なんと、これによって、オフィス街である東京都千代田区の税収は、12億円強の大幅減!(▲32.6%)。 おなじく、大きく税収が減った東京都中央区では、区民センターの大規模改修工事を延期せざるを得ないことになったんだとか。う~む。恐るべし、たばこ税。

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はからずも(?)「たばこは地元で買いましょう」が実現された格好です。住宅街が多い郊外の たばこ税収は増えているようなので、結構なこと、なんでしょうか。

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今日が書籍の発売日、の巻

今日(2021年10月25日)、我が人生初の書籍の発売日です。

スーツは経費で落ちますか?: 税理士による<税知り本>、賢い節税・トクする申告

出版社から、納入先の書店のリストをもらったので(残念ながら、どの本屋さんにも並ぶということはありません。当たり前か。)、記念すべき初日には様子を見に行きたいと思っていたけれど叶わず。そっと陰から、手に取る人を記憶にとどめておきたかったのに・・・残念です。

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*イラストは、イメージです(わたしは星明子ではないので)。

このブログが本になりました、の巻

このブログが本になりました。

合同フォレスト株式会社様から2021年11月1日に発行されます。
一部書店とAmazonでは、10月25日(今日からちょうと1週間後)から発売開始です。

スーツは経費で落ちますか?: 税理士による<税知り本>、賢い節税・トクする申告

このブログのテイストを活かし、イラスト・マンガを多用して、全力で書きました。すこし雑多。税金や会計のことを扱う本としては “異端の書” 的。でも、リズミカルに読めて、知らず知らずのうちに「税と会計と、ときどき、経営」の知識が身につく本になっています。

ぜひ、お手にとってご覧ください。


───もくじ───
<第1章>オカンとボクと、ときどき、横領 ~所得税が安くなる9話~

<第2章>少女の擦ったマッチは売上だった件 ~所得税に強くなる7話~

<第3章>やらかし男の印紙税 ~税務調査がよくわかる5話~

<第4章>社内旅行がひとり旅だと、税務署になに言われるかわからない ~会社の税金に精通する8話~
[番外編]節税という名の誘惑

<第5章>利益を倍にしたけりゃ、めざせ売上30%増⁉~会計を経営に活かす8話~
[番外編]会計という名の約束

<おまけの話>容疑Xの軽率~税理士のお仕事紹介~