社長の為のじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

収入と益金はちがう、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。



似て非なるもの。たとえば、“収入” と “益金”。

前者が会計上の概念で、後者が税務上のもの。利益を増やすのが収入で、課税所得を増やすのが益金です。本来、両者は別物。したがって、会社には収入と益金がそれぞれ存在している。

* * *

でも、それはちょっとややこしい。そこで、税金の世界では、「収入=益金」を基本としつつ、それに当てはまらない例外を、税金計算するときに調整することになっているのです。

* * *

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調整するのは、決算書では収入にしているにもかかわらず、税金の世界では益金にならないものです。その名は “益金不算入”。

益金不算入になると、法人税の申告書でその収入を “なかったこと” にします。なんとすばらしい! 子どもがなぞなぞで聞いてきたのは、このことだったんですね。とはいえ、前回の損金不算入とちがい、現実の益金不算入はさほど多くありません(残念ながら)。

(模範回答)
父:法人税法第22条の別段の定めとして規定されているもの(←前回と同じ)



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経費と損金はちがう、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。



似て非なるもの。たとえば、“経費” と “損金”。

前者が会計上の概念で、後者が税務上のもの。利益を減らすのが経費で、課税所得を減らすのが損金です。本来、両者は別物。したがって、会社には経費と損金がそれぞれ存在している。

* * *

でも、それはちょっとややこしい。そこで、税金の世界では、「経費=損金」を基本としつつ、それに当てはまらない例外を、税金計算するときに調整することになっているのです。

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もっとも多い調整。それは───決算書では経費にしている。でも、税金の世界では損金にならないというもの。その名は “損金不算入”。

損金不算入になると、法人税の申告書でその経費を “なかったこと” にします。子どもがなぞなぞで聞いてきたのは、このことだったんですね!

(模範回答)
父:法人税法第22条の別段の定めとして規定されているもの(←なぞなぞの答えらしくない)



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長期的にみれば・・・・・われわれはみんな───、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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「予測」は、遠い将来のものよりも近い将来のそれのほうが立てやすい。当たり前ですかね。

1年先のことならなんとなく見通せても、10年先のことなんかとんとわからない。これが普通でしょうから。でも、じつはそれは誤解。遠い将来のほうがより正確な予測ができるはずだといいます。

* * *

サイコロを振って、1の目がでる確率は1/6とは限りません。でも、数多く振れば、それは1/6に近づく。振れば振るほど近づく。回数がすくないと、たまたま1の目が続いてでたり(でなかったり)の偶然性に左右されるけれど、回数が増えるにしたがって、偶然性が排除されていく。

長期の予測のほうがより正確だというのは、これと同じ理屈。短期の予測は偶然に左右されることがあり、当てにならない。でも、長期の予測では偶然性が排除される。したがって、ブレなく、より正確な予測ができるというわけ。

* * *

うむ、なるほど。そういわれればそんな気もします。とはいえ、やっぱり・・・・・会社の経営計画などは、長期より短期のほうが立てやすい。10年後の会社なんてイメージできない。もしかして、おれ、生きてないかもしれないし・・・。んっ? 生きてない?

* * *

経済学者のケインズが、イギリス経済の長期的な予測を問われて、いわく。

───さよう、長期的にみれば・・・・・われわれはみんな死んでいる───

そりゃそうだ。やっぱり、長期的な予測は正確なようで。




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それは売上とは関係ないから固定費だ! の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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よし、それは売上とは関係ないから固定費だ!

先日(2021.3.16)の日経新聞に、会社がつかう固定費が大きく減っているとの記事がでていました。いうまでもなく、いまの社会情勢(コロナ禍)による影響です。

* * *

固定費とは、売上高の増減に関係なく出ていく経費のこと。家賃などが代表例。と、これが典型的な固定費の説明です。

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*ほう、ということは・・・

でも、これだと、その語感も手伝って、固定費は、毎月一定額、あるいは毎月固定的に(毎月もれなく)発生するのものだと思ってしまう。でも、そうではありません。

* * *

たとえば、2年に一度の車検代。たとえば、3年に一度の事務所の更新料。これらも固定費です。なぜなら、売上高が増えたの減ったのとは、関係がないから。売上高が増えたから、車検を通すわけではなく、事務所の更新をしたから売上高が増えるわけでもない。とにかく、売上高の増減とリンクしなければ、固定費。たとえ、それが数年に一度の支払いであっても。

* * *

会社の固定費はいくら? この疑問にこたえるとき、固定費を一つひとつ拾い上げていくのは得策ではありません。会社の総経費のうち、変動費はなにかを決めて、それ以外はすべて固定費とする。実務的には、こうしないとわけがわからなくなります。いや、でも、じゃあ、“変動費” っていったいなに?

それはまた次回。




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『生涯最高の失敗』の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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独創性を発揮するために必要なのは「勇気」

2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんに『生涯最高の失敗』という著書があります。ご本人の手によるものとしては、唯一の本のはず。

その中の印象的な一節をご紹介します。

「独創性を発揮するには何が必要か?」こう聞かれて、ノーベル博物館のリングヴィスト館長が挙げたのが、つぎの9項目だそうです(重要度の高い順では、たぶんない)。

1.勇気
2.挑戦
3.不屈の闘志
4.組み合わせ
5.新たな視点
6.遊び心
7.偶然
8.努力
9.瞬間的ひらめき

「勇気」というのは、ちょっと意外な感じがします。でも───、

あたらしいことを思いついても、それを表に出すには「勇気」がいります。こんなことをいったら笑われるんじゃないか。言い出しっぺの責任が生ずるんじゃないか。こう心配になりますから。今までだれもいったことのないこと(独創的なこと)を口にするのには「勇気」が必要。

そういえば、こんな川柳があります。

───会議後に ポンポン飛び出す 好企画───

会議後のリラックスした空気だと、「勇気」がなくても、独創的な発想がでるんだけどなあ(笑われる心配なし。責任も生じない?)。

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*さきほどまでの重苦しい雰囲気はどこへやら。好企画目白押しでなによりです。

生涯最高の失敗 (朝日選書)

生涯最高の失敗 (朝日選書)





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“脱・紙社会” で、控除額がアップ⁉ の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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今の社会情勢の中で、一気に進んだ感のあるテレワーク。同じく一気に進みつつある(国が進めようとしている?)のが、 “脱・紙社会”です。

それは、税金の世界も例外ではありません。

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電子申告で控除額がアップ

電子申告(インターネットによる申告)と電子帳簿保存(データによる帳簿の保存)。どちらも紙を使いません。このどちらかの方法*1によることで、個人事業主の青色申告特別控除額が10万円増えるという制度が始まっています。

2020年分の確定申告、つまり今年の4月15日が期限の申告からです。

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いってこいで、今までと変わらず⁉

紙を使わないことで減税か。と、こう思いますが・・・・・この制度には、からくりがある。じつは、そもそも青色申告特別控除額は前年より10万円少なくなっているんですね。ということは、この制度を使うことで、控除額が10万円増えても、結局は、いってこい(*)。以前と同じ控除額になるだけのことです。

とはいえ、この制度を使わなければ、控除額は少なくなったまま。これでは、以前に比べて増税ですから、ぜひ、利用したい制度です。

(*)いってこい
プラスマイナスゼロ。用例:「序盤のレースは大損したけど、最終レースで万馬券当てたから───だ」


当事務所は、もちろん100%電子申告です。



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*1:*どちらかの方法
どちらかの方法のうち、ハードルが低いのは──利用しやすいのは──圧倒的に電子申告です。

(今年は)俺たちにあと1か月ちょいある、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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(今年は)俺たちにあと1か月ちょいある

所得税の確定申告の期限は、翌年の3月15日です。でも、ご存知のとおり、2020年分のそれは1ヶ月延びて、4月15日が期限になっています。

とはいえ、まわりの同業者は、3月15日までの終了を目指しているところが多い。当事務所もそう。

* * *

多くの税理士にとって、3月15日という日付には大きな思い入れがあります。その日までに、なんとしてでも確定申告を終わらせねば。こういう思いをずっとしてきていますから。

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*よって、毎年3月15日にはこのイラストを使いまわすことになる

* * *

そこで、勢い、申告期限が延びたにもかかわらず、3月15日までに終わらせたいという意識が強くなっているというわけです。

でも、もしからたらそれは、税理士の勝手な都合なんじゃないか。職業エゴみたいなもんなんじゃないか。最近、こんなことを考えるようになりました。

* * *

4月15日までなんだから、それまでに申告すればいい。お客さんにとっては、なにか理由がある場合を除いて、3月15日にこだわる必要はありません。それに合わせるのが、お客さんの立場を考えた対応なのかなというわけです。

* * *

という思いがある一方、やはり3月15日の呪縛は相当強い。昨年も同じく1か月延びました。3月15日を過ぎての申告は、期限が延びていることがわかっていながら、なんとなくいけないことをしているような気持ちになりましたから。



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