町田市の税理士 高橋浩之 です。
■同じ屋台のうどん屋でも、実は異業種(?)
稲盛和夫著「実学」につぎのような話があります。以下は、要約。
経営者を育てるには、「夜なきうどんの屋台を引く」という実習が効果的である。 一番の問題は仕入れだ。うどんをどうするか?製麺所から仕入れる、自分で打つ、スーパーから買う、選択肢は様々だ。同様につゆや具について様々な選択肢がある。 そして、肝心なのが売値である。 |
10 の屋台があれば 10 とおりのうどんができます。
そして、その中身は、千差万別。
10とおりのうどんには、10とおりのおカネがかけられ、10 とおりの値決めがされます。
ほとんどインスタント、というものもあれば、うどん、つゆ、具すべてを自家製で手間暇かけられたものもあるはずです。
とすると、となりの屋台の売値や利益率と、自分の屋台のそれと比較することに意味はありません。
見た目は同じうどんでも、中身はまったくちがうのですから。
*見た目は同じうどん。
でも、10とおりのうどんがあれば、中身は千差万別。
屋台のうどん屋などという単純なビジネスからして、自社と他社は違う。
ましてや、わたしたちは、もう少し複雑なビジネスをしています。
■比べるのは、だれと?
業種ごとに、売上高や利益率、人件費比率などをまとめた情報があります。
そういった情報は、気になります。
ついつい自社のものと比べたくなります。
でも、あなたの会社は世界にひとつしかありません。
比べる相手は、たぶんそういった情報の中にはない。
比べるべき相手は、そういった情報の中の同業他社ではなくて、
「過去の自分」(=過去の実績)と「未来の自分」(=経営計画値)ではないでしょうか。
*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。