町田市の税理士 高橋浩之 です。
共働き世帯がふえる中、安倍晋三首相が所得税・住民税の配偶者控除について見直しを指示しました。
それが今年の3月のこと。それ以降、新聞や雑誌で配偶者控除について取り上げられることが多くなったようです。
キーワードは「103万円の壁」。
*夫が働いて奥さんが配偶者控除の対象ということが多いので、以下、その例によります。
✓103万円の壁とは?
夫が配偶者控除を受けられるのは、奥さんの年収が103万円以下のとき。
ご存知これが、103万円の壁ですよね。
これを超えると、夫の税金の負担が増えてしまう。その結果もちろん家計収入もマイナスに。
でも、実は、103万円の壁には、税金が増えることよりも、もっと家計にダメージを与えることがあるんですね。
✓103万円の壁を超えると税金以外にも影響が・・・
それは、夫の給料に含まれている配偶者手当がなくなるとき。
夫の会社の賃金規定によるところですので、みんながみんなではありません。
でも、「所得税法上の控除対象配偶者」に対して配偶者手当を支給している会社は多いんですね。
とすると、103万円の壁を超えた奥さんを持つ夫は、税金が増えて、かつ配偶者手当がなくなってしまうことに。
*103万円の壁を超えると、配偶者手当がなくなることもある
家計収入にあたえるマイナスは、もちろん配偶者手当がなくなるほうが、大きいはずです。
103万円の壁というと、税金のことばかりに頭がいきます。
でも、場合によっては、もっと大きな影響があるかも知れないこともわすれてはなりませんね!
*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。