町田市の税理士 高橋浩之 です。
カレーライスを論ず(丸谷才一風です)
カレーライスが好きだ。
明治の海軍が立派なのは、日本海海戦に勝つたからではなく、
カレーライスを発明(もちろん日本風のカレーライスを、といふ意味です)したからである。
かう思うくらい好きである。
*明治の海軍が立派なのは、カレーライスを発明したからだ。
今日はカレーだよ。
その情報に接して、まづすることは、昼食を抜くことだ。
もちろん、〝空腹は最良のスパイス〟を実践しようとしているわけです。
ほんとに好きならば、そんな必要ないでせう、などど混ぜ返してはいけませんよ。
私は相乗効果を狙つているんです。
ところが、まれに家に帰つてはじめてカレーだと知ることがあるんですね。
そんなときは、ああ俺は何といふ愚かな男だ。なぜ昼飯を喰ふなんてことをしてしまつたんだらう。
そう考へて激しく後悔し、自分を責め、今日の昼前に戻れればいいけれど、それは無理なので、その情報を提供してくれなかつた妻を恨む。
そのまま10キロくらひ走つてこやうかとさへ思う。
まあ、家の中でシャドーランニング(?)してごまかすけれど・・・。
もちろんこれも相乗効果を狙つてのことですよ。
休日に自分で作ることも多い。
夕食のカレーを昼過ぎから作る。
いろいろなものを煮込んだ方がおいしさうと思い、いろいろなものを煮込んだことがあるけれど、なぜかいろいろなものを煮込まない方がおいしい。
いろいろなものの中にへんなものが混じつていたのかしら。
うん。さうだ。へんなものを入れないやうにさへ気をつければ、いろいろなものを煮込んだ方がいいに違ひない。そんな気がして、結論がでないんです。
どちらがいいのでせうか。
これは重大な問題で、なほかつ、むずかしくてよくわからない。
東郷神社(なにせ祀つてあるのは東郷平八郎!)に問合わせてみようか。
もともと一回につくる量が多いところ、翌日からは継ぎ足し継ぎ足しをするので、一度作ると、4日間くらいカレーライスになる。
このまま継ぎ足し継ぎ足ししていけば、よく老舗のうなぎ屋などであるでせう。百何十年も継ぎ足してきた秘伝のタレなんてものが。
さういう秘伝のカレーなんてできるかもしれないね。
さういうことを考へていたら、スーパーマーケットでこんなレトルトカレーをみつけました。
いはく、「100年前のビーフカレー」
まさか、100年前から煮込んでいるカレーぢやないよね。
*まさか、100年前のカレーぢやないよね。
このブログの表記方法
a.丸谷才一風なので、歴史的仮名づかひでゐかうとしたが、基本的にわかつていないので、滅茶苦茶なやうな気がします。
b.新字のうち、丸谷先生がひどく気に入らないものは、正字。だけれども、字がつぶれてよく見えないので、新字のままとしました。ところで、新字とは何でせうか。
例。昼⇒晝⇒昼。
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