町田市の税理士 高橋浩之 です。
✓ いまの会計制度は、事実の発生によって経費を計上する
なにかしてもらったこと(⇒事実の発生)。
それによって経費を計上することを発生主義といいます。一方、おカネを支払ったことで経費を計上するのが現金主義。
いまの会計制度は、発生主義によることになっています。事実の発生とおカネの支払いを比べたら、事実を優先するのです。
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✓ 事実を優先するとはこういうこと
事実を優先するとは、なにもしてもらっていないのなら、おカネを支払ったとしてもそれは経費しないということです。たとえば、
今期は利益が出る ⇒ 税金を少なくしたい
↓
経費を増やせばいい
↓
今日は決算期末。じゃあ、とにかく今日中におカネを支払ってしまえ~
↓
そのために、
↓
*押し売りならぬ、押し支払い!?
さて、無事(?)この支払いができたとして、それは、今期の経費になり・・・ません。支払いだけを先にしておこうってことで、まだなにもしてもらっていないわけですからね。支払いだけ済ませていてもダメ。
買った品物が届くなり、約束したサービスをしてもらうなりがまだであれば、いくら支払いが済んでいたとしても経費にならない。これが事実を優先するということなんです。
✓ でも、実際に払っちゃったら?
でも、実際に支払っちゃったおカネの処理はどうするの? それは、来期の経費にするために、前払費用として、ひとまず貸借対照表に記載するのです。
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