社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

あたらしい税金ができたけれど、減税があるから支払額は変わらない、の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。


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あたらしい税金ができた!

あたらしい税金ができました。その名は地方法人税。もちろん、できたのは、急にではなくずっと以前のことですけどね。でも、実際に支払いをするのは、ことし(2015年)9月決算法人が第1号というわけ。順次、決算をむかえる会社がこの税金を支払うようになります。

〝地方〟という名がついていても、支払い先は税務署です。

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 *女「どうでもいいわ・・・」

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増税? いいえ、減税もセットです

ということは増税? いや実は、その裏で、住民税が減税になるんですね。その結果、会社が支払う税金の総額は、ほぼほぼ今までと変わらないのです。

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 *女「どうでもいいわ・・・」

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地方の税収の格差をなくすために

国の税金を増やして、地方の税金を減らす。結果、トータルでの税金はおなじ。なんでわざわざそんなことするんでしょう?

国の税金(地方法人税) + 地方の税金(住民税) = 今までとおなじ税金

それは地方の税収格差をすくなくするため。いったん国が税金を集めて、税収の少ない地方に多く配って、逆に多い地方にはそれほど配らない。これによって、各地方の収入の極端な差をすくなくする。こんなことをしたいため、なんですね。

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 *女「だからぁ~、どうでもいいんだってば~」
 

そんなことどうでもいいって? どうでもいいかも知れませんね。あなたの会社が支払う税金の総額は中身がどうであれ変わらないのですから。

でも、そう言わずに・・・。役に立つこともありますので。頭の片隅の片隅にでもしまっておいてくださいね(⇒でも引き出されない、なんてことのないように)。

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