町田市の税理士 高橋浩之 です。
マルサ。聞いたことありますよね。むかしむかし「マルサの女」というタイトルで映画にもなりました。もともとは国税局内での隠語だったそうです。でも、いまでは一般的にも通じる言葉になっていますよね。
*マルサ⇒国税局査察部のこと。大型の脱税を検察庁に告発するための部署です。念のため。
ふつうの(?)税理士はマルサとは関わりのないところで仕事をしている人がほとんどです。わたしそう。ですから、マルサについて映画での知識以上のことは知りません。
そんなマルサについて、先日研修会でおもしろい話を聞きました。
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マルサは〝タマリ〟にしか興味がない
脱税によって得た資産のことを〝タマリ〟というそうです。いかにも、隠語っぽくていいですね、〝タマリ〟。表向きの収入では得られないほどの、預貯金がある。株式がある。土地・建物がある。高級車に乗っている。ヨットがある。クルーザーがある。プライベートジェットがある。これらが〝タマリ〟です。
つまり、脱税の目に見える証拠、ですね。
マルサは、この〝タマリ〟にしか興味がないというんですね。〝タマリ〟を端緒として脱税を告発するのがマルサの仕事なんだと。
*〝タマリ〟いろいろ。最後のは違うような気がするなぁ。
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〝タマリ〟がなければマルサとは無縁(?)
ということで、〝タマリ〟がない限り、マルサに目をつけられることはないという話になっていきました。たとえば、形の残らないものに使ってしまえば〝タマリ〟はできません。したがって、マルサを怖がることはないというんですね。
そうですか。使っちゃえばいいのね。たとえば、形の残らない飲食費や遊興費などに。それなら脱税でできたおカネはネオン街に消え、〝タマリ〟はできません。証拠がない。
*飲食店でいくら豪快な支払いをしても、マルサには目をつけられない(?)
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言うまでもなく、脱税はいけませんよ!
もちろん、マルサに目をつけられなければ脱税をしてもいい、なんて意味のことを言っているわけではありませんよ。マルサは〝タマリ〟という名の証拠がなければ動かないというマメ知識(?)を披露したかっただけなのです。
言うまでもなく、脱税はいけません。それに、マルサだけが調査機関ではありません。税務署の調査だってありますし、マルサより怖いといわれる国税局の資料調査課という部署もありますので。こちらは、〝タマリ〟がなくてもやってくるようですよ。

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