町田市の税理士 高橋浩之 です。
秋風が吹くようになると、次年度の税制改正の準備がはじまります。2017年度の税制改正で軸になるのは──、
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配偶者控除の見直し
専業主婦を優遇している。女性の社会進出をさまたげている。こんな批判がある配偶者控除。見直しは、ず~~と以前からの課題でした。配偶者控除は、夫が働いて、妻が専業主婦という家庭が当たり前だった時代にできた制度です。でも、以前に比べるとそんな家庭は少なくなりました。共働き家庭のほうが多いいまの時代にそぐわなくなっています。
見直しのキーワードは〝夫婦〟です。配偶者控除をやめて、夫婦であればだれでも受けられる控除(⇒結婚している人が受けられる控除)へ変更する。こんな内容がタタキ台になるようです。
*〝夫婦〟であればだれでも受けられる控除ができる(?)
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ビール系飲料の酒税の見直し
これまた以前からありました。ビール系飲料の酒税の見直し。ビール、発泡酒、第三のビールの酒税の税率を揃える、というものです。ビール系飲料の小売り価格の差は酒税の差によるところが大です。見直しがされれば、ビールの価格 ↓ 、発泡酒の価格 ↑ 、第三のビールの価格 ↑↑ になります。
メーカーが税率の低い商品の開発に力をそそぐ⇒味の違いが小さくなる⇒価格の安いほうの売れ行きがよくなる⇒税収が減る⇒困る。
これが、想定されているストーリーです。その前に税率上げちゃえ。これが政権与党のえらい人の野望のようですが・・・、でも、メーカーの反発は、相当強いでしょうね。
■きみは、ビール系飲料の区別がつくか■
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