町田市の税理士 高橋浩之 です。
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中身ではなく、見た目に税金がかかることがある
見た目のことを、外見とか外形といったりします。税金は見た目よりも中身重視。中身とはつまりどれだけ利益がでたか。税金は、中身に対してかかるのが大原則です。ところが赤字会社への課税強化の名のもと、まれに中身ではなく、見た目を重視することがあるようでして・・・
ラジオの国会中継から、外見標準課税、外見標準課税と聞こえてきました。発言の主は某党の幹事長。でも、残念ながら外見(がいけん)標準課税というのはないんですね。あるのは、外形(がいけい)標準課税です。 最初は聞き違いかとおもいました。でも何度か繰り返していたので、間違いないはず。たしかに〝がいけん〟標準課税って聞こえたなぁ。 ![]() |
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資本金の額・給与、家賃に税金がかかることがある
会社の見た目の大きさに税金がかかることがあります。その名は外形標準課税。
見た目の大きさを何で測るかというと、まずは資本金。資本金は会社の見た目の代表格ですからね。それから社員や事業所などの数。これらも会社の見た目に大いに関係します。社員や事業所の数は、給与、家賃の支払額となって現れます。
*外形標準課税説明のようす
資本金の額・給与、家賃などの支払額に税金がかかることがあります。その名は外形標準課税。
外形標準課税は、利益以外の要素にかかるため赤字会社にも課税があります。
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99%の会社に関係ない
ところが、この外形標準課税、実際のところほどんどの会社には関係ないんですね。関係あるのはおよそ1%の会社だけ。じつは、資本金が1億円以下の会社は外見標準課税がされないから、なのです。
*資本金1億円以下の会社に外形標準課税は関係ない
資本金1億円以下の会社は全体の99%。それらの会社はひとまずひと安心(?)というわけです。ただし、国には1億円という基準を下げようという野望(⇒外形標準課税の対象となる会社を増やす)があります。赤字会社への課税強化ということで、この件はこれからもくすぶりつづけるでしょう。今後のゆくえに注目ですね。
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