町田市の税理士 高橋浩之 です。
■■■
夫婦控除はナシ、配偶者控除はつづく(?)
所得税の配偶者控除を見直す。ず~~っと以前からの課題だったけど、いよいよ着手か──。2017年度の税制改正の目玉は配偶者控除の見直しでした。見直しの向かう先は、配偶者控除を廃止、代わりにあたらしい控除をつくるというもの。新・控除は結婚している人だけが受けられる、その名も夫婦控除・・・
ところが、さっそくその見直しが見直しされることになりました。配偶者控除の廃止は、なくなりそうです。廃止がなくなるということは、存続ということ。
政権与党のえらい人が「夫婦控除はなかなかやっかいだわい」と言ったとの由。夫婦控除の言い出しっぺはそのえらい人なですけどね。なにやら、近々あると噂される衆議院の解散がその背景にあるようです。だとすると、配偶者控除は、すくなくともあと数年は存続します。
■■■
そして、あらたな壁の出現
配偶者控除はつづく。
しかも、なんと壁が高くなる可能性がでてきました。今あるのは、ご存知103万円の壁。その壁を150万円まで高くしようとの案が出ているんですね。
でも、壁を高くすると配偶者控除を受けられる人が増えます。税収が減る。それは困る。改正の前と後での税収は同じにしたい。財務省には、このような税収中立という考え方があります。ということで、壁が高くする代わりに、所得の高い旦那さんは配偶者控除を受けられなくする。こういったところでバランスをとることになりそうです。
*2016年10月7日の新聞報道にもとづいています。
*政界は、一寸先は闇である
*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。