町田の税理士 高橋浩之 です。
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株主総会 お土産廃止の 流れあり
上場企業の株主さんには常識かもしれませんが──、日本には古来、株主総会に出るとお土産がもらえるという文化があるのです。
*日本には古来、お土産文化あり
そのお土産文化が今年(2017年)から急速になくなりつつあるのだとか。
お土産廃止の理由。それは、株主総会に出られない株主に配慮したということらしい。つまり、出席した株主だけにお土産を配るのは不公平だね。平等じゃない。こんな気遣いがはたらいたというわけ。
◆ここで会社法のお勉強◆
会社法では、その第109条で株主の平等が謳われています、曰く。「株式会社は、株主を、その有する株式の内容及び数に応じて、平等に取り扱わなければならない」。この規定とお土産廃止に関係は・・・おそらくない。
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お土産にはデメリットがあり(?)
株主総会のお土産には、個人株主を増やすというメリットもある一方、デメリットもある。もらったらすぐに帰ってしまう株主が増えてしまったというのもそのひとつ。さらに、(当たり前だけど)お土産には費用がかかる。たとえば、三菱UFJグループでは、1回に1,000万円以上かかっていたらしい。
*三菱UFJフィナンシャルグループは今年から廃止。それにより、出席者が4~5割程度減ると見込んでいるとか。
と、ここまで書いて思い出した。某会社(具体的な社名あり)の株主総会のお土産はショボい。ブログにこんなことを書かれていた会社がありました。その会社の総務部土産物担当課社員の無念、察するに余りあります。
それに加え、どうせお土産にお金を使うなら、その分を株式配当に回してよ。こんな意見もあるようです。
良かれとおもって始めた株主総会のお土産のはず。でも、こういったことが重なると廃止の方向はさもありなんとおもえますね。
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