町田の税理士 高橋浩之 です。
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株主が決算書を見せてと言ってきた!
あなたは中小企業のオーナー社長。あなたの会社は、会社の決算書は非公開だ。税務署や銀行以外には決算書は・・・見せない。もちろん従業員にだって。
そんなあなたの会社には1株だけ株を持っている従業員がいる。その従業員株主が、決算書を見せてくれと言ってきた。
──あなたとしてはあまり見せたくない。「1株しか持っていない株主だ。それに従業員だし。いろいろわかっちゃうのもなにかと不都合だよな。できれば決算書は見せない方向で検討したい」
その気持ち、わからないわけではない。でもそれは通用するのか。さて?
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株主さんの要求にはこたえなければならない
さて? といっても、じつは株主には、請求があったら決算書を見せなければならないことになっているんですね。1株株主なんて無視してもいいんじゃない? いやいや、持株数についての要件はありません。つまり、1株でも持っていれば見せなければならない!
法律できまっているので、株主からの決算書を見せてよとの請求は、拒むことができないのです。
*ただし、強いて拒否できる場面を想定すると──
法律では、営業時間内に請求できる、となっています。ですから、たとえば深夜(営業時間外)の要求は無効、なのかな。まあでも、明日来られたら見せないわけにはいかないわけですが・・・
*After all, tomorrow is another day.
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