町田の税理士 高橋浩之 です。
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平成30年1月、平成30年度卒業式の着付け承りますの看板あり
先日、事務所から駅に向かう道すがら、こんな看板を見かけました。曰く。「平成30年度卒業式 着付け承ります」。
言い忘れていました。いまは、2018年(平成30年)の1月です。
さて、その看板はある美容院のもの。もちろん、意図はわかります。でも、何かがおかしい。その理由は・・・・・年度にあり。
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本来なら、平成29年度と書くべき(?)
卒業式といえば学校。学校といえば、年度は4月に始まり翌年の3月に終わるのが明治以来の決まりです。で、始まりの年をもって、〇年度と称する。ということは、学校は、平成30年3月までは平成29年度なんですね。つまり、看板には「平成29年度卒業式」と書くべきだった! 「平成30年度卒業式」では1年先のことになってしまう! でも、その看板を見て、来年の予約のこととおもう人はいないだろうし、ま、いいか。
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年度の特定は大切
わたしたち会計事務所の仕事では、年度の特定というのは大切です。たとえば、2018年1月に、決算期末が2017年12月の会社の社長と決算の打ち合わせをしたとします。社長が「今期は~~~」と言った。果たして、その「今期」は、いつのことか。打ち合わせをしている決算期つまり2017年12月までの期のことなのか。あるいは、現在進行中の、まさに今の期のことなのか。ここのあたりをはっきりしていないと、会話がチンプンカンプンになってしまう。
わたしですか? 〇〇年〇月期と言ったり、現在進行中の今期と言ったり、来年の〇月までの期と言ったり。特定できるような言い方を心がけています。
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正解(?)は、第〇期
正解(?)は、「第〇期」という言い方ですかね。これは、まさに特定にふさわしい。しかも簡潔。でも問題は、今期(ほら出た。その今期はいつのことだ?)が第〇期かをお互いにわかっている必要があるということ。社長の中には、自分の会社が第〇期かということを非常に意識しているかたがいる一方、第〇期かどうかに頓着しない社長もいます。
うむ、やはり年度の特定はむずかしい───。
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