町田の税理士 高橋浩之 です。
〝ホニャララとみなす〟なんて言い回しがありますよね。税金の世界でもよくお目にかかります。
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〝みなす〟は強力
たとえば、人が亡くなったときの生命保険金。この生命保険金は亡くなった人固有の財産ではありません。ですから本来ならそれに相続税をかけるべきではない。でも、税法ではそれを相続財産と〝みなして〟いるんですね。結果、生命保険金に相続税がかかることに。税金の世界では、生命保険金は(本当は相続財産じゃないけど)相続財産ということになるのです。
このように、法律用語としての〝みなす〟というのは、本当はそうじゃなけど、そういうことにするという意味。法律の力業(ちからわざ)によって、そういうことにするわけですね。
わざわざそういうことにするわけですから、〝みなす〟は強力です。白を黒だと言っているんだ。反論の入り込むスキはないぜ。とこういうわけ。
*本当はラブレターじゃないけど、そういうことにして受け取ってくれ。そのほうがきみだって受け取りやすいだろ。な?
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〝推定する〟は覆る可能性がある
〝みなす〟に似た言い回しで、〝推定する〟というものがあります。こちらは「そうなんじゃないの?」ということ。〝みなす〟のように強くない。覆す何かがあれば、推定はあっさり覆されるのが〝推定する〟なのです。
*いけると推定してチャレンジしたけど、見事撃沈したようですな
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