町田の税理士 高橋浩之 です。
いまの時期、3月決算の上場会社の決算発表がピークです。

はて、それにしても、営業利益、経常利益とはいったい?
■■■
会社の利益は段階ごとに表示する
会社の利益は、いろいろな段階に分けて、順番に表示します。
売上高は別格として、最初に登場するのは売上総利益。次が営業利益。以下、経常利益、税引前当期純利益と続き、最後の〆が当期純利益です。
● 営業利益とは?
営業利益は、本業の利益です。その会社が目的としている事業活動で得た利益を指します。
● 経常利益とは?
会社にはいろいろな収入があり、費用があります。それらの中には、本業と直接関係のないものもあります。たとえば、配当や利息の収入、金利の支払など。営業利益に、このような営業外の収入や費用を加減算したものが経常利益です。
ただし、営業外の収入や費用といっても、その年度だけの特別なできごとによるものは含みません。代表選手は、固定資産を売ったときや、過去の決算内容を修正したときの利益や損失です。そんな特別・臨時的なものは経常利益の下で表示します。したがって、経常利益はその会社の “その年度だけの特殊要因を除いた” ふだんの実力を示す利益といえます。

■■■
営業利益と経常利益では、営業利益が偉い
ここに、最後の〆の当期純利益が同じ金額のA社とB社があります。でも、よくみてみるとA社のほうが営業利益が大きい。このちがいをどう考えればいいんでしょうかね。
営業利益が大きいということは、A社のほうが本業で儲ける力が大きいということ。B社は本業で儲ける力が劣るところを、営業外の収入でなんとかA社に追いついた。こんな状況。
会社は本業で稼いでなんぼです。もちろんこの場合は、本業で儲ける力があるA社のほうがいわゆる ”いい会社” で、倒産しにくい会社といえます。

*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。