町田の税理士 高橋浩之 です。
会社のお金のながれをあらわすキャッシュフロー計算書。キャッシュフロー計算書では、売掛金(売上代金の未回収金のこと)が増えるとお金が減る。こんな考え方をします。???・・・それはちょっとおかしい気がしませんか。売掛金が増えてお金が増ないことはわかります。でも、”お金が減る” ことはないんじゃない?
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キャッシュフロー計算書は利益を出発点とする
一般的なキャッシュフロー計算書は、会社の利益を出発点にします。利益はそもそも単なる差額です。ですから、お金の量とは関係ない。でも、キャッシュフロー計算書では、利益=(イコール)お金と仮定し、出発点とする。そこがミソ。

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売掛金が増えると───
売掛金が増えるということは───売上の中に、未入金の分も入っているということです。売上=入金なんだから、それはカウントしちゃダメだ。売上からマイナスしなきゃ。売上のマイナスは利益のマイナスだ。おっと、利益のマイナスはお金のマイナスでもあるぞ。だって、利益と現金は同じなんだからな。

これが、売掛金が増えるとお金が減るの意味。文字どおりの意味───通帳からお金が出ていく───とは違うのです。
なんとなくわかったようなわからないような、やっぱりわからない。煙に巻かれた感じがしますかね。
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利益とお金を無理やり結びつけるのをやめればいい
なぜ、こんなわかったようなわからないようなことになるかといえば、それは利益を出発点にしたことに尽きます。本来、お金の量と関係ない利益と、お金の流れであるキャッシュフロー計算書を無理やり結びつけようとした結果なんですね。
やめればいい。無理やり結びつけるのをやめればスッキリするはず。でも、そのためには、今度はキャッシュフロー計算書を一から築き上げなければならなくなる。それは面倒くさい。
ということで、別に煙に巻くつもりはないけれど、利益を出発点とする間接的な方法──このほうが作るのが簡単──が主流となっているというわけ。
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