町田の税理士 高橋浩之 です。
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<2020年版>年収23億円です。税金はいくらですか?
Q.仕事で大きな契約を結びました。7年の契約で、1年あたり23億円の収入です。税金はいくらになりますか? 元タレントの妻(現在無収入)がいます。──TM・25歳・男──![]() |
最初にこの質問をいただいのは、2014年3月。5年半ほど前のことになります。
当時の税法で計算すると、年収23億円に対する税金(所得税と市県民税の合計)は、11億6千4百万円ほどでした。その後税制が変わり、同じ年収でも、2017年には12億7千9百万円ほどの税金に。およそ1億1千5百万円の増税です。
2020年からも税制が変わります。
ということで、<2020年版>年収23億円に対する税金は───答えは、およそ12億7千9百万円・・・12億と7千ときゅうひゃくまんえん? んっ、2017年と変わらないじゃないか。いやいや、金額を百万円単位にしたので、変わらなくみえただけ。じつは、およそ56万円の増税です。

もともとの金額が巨額なのに加えて、2014年⇒2017年の1億1千5百万円増のインパクトが大きいので、56万円なんて増税のうちに入らないように感じてしまいましたね。
ちなみに、税金が増えた要因はつぎのとおりです。
●2014年⇒2017年:給与所得控除の上限引き下げ、最高税率引き上げ
●2017年⇒2020年:給与所得控除の上限引き下げ、配偶者控除・基礎控除に対する所得要件の追加
■以下は備忘のため。
*所得控除は、社会保険料と生損保控除の最高額
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