町田の税理士 高橋浩之 です。

■■■
ゴッドファーザーが立ち上がった! さて、株主は?
債務超過で苦境にあえぐA社オーナー社長の相談を受け、ゴッドファーザーが立ち上がった。ゴッドファーザーの提案はつぎのとおりです。




さて、ここで問題。新たな門出を迎えたA社の株主は、だれ?
*減資した後、同額を増資したものとします。
■■■
減資は、株式の消滅ではない
株主はゴッドファーザーに決まってるよね。しかも持ち株割合100%だ。前のオーナーの出した資本金は減資でゼロにしたんだからね。故に持ち株もゼロ。100%ゴッドファーザーの会社で間違いなし! ふつうこう思います。
でも、じつはそうではありません。増資後のA社の株主は、ゴッドファーザーと前のオーナーの二人。持ち株割合はそれぞれ50%です。なぜか。
減資と株式の数とは、まったく関係ないからなんですね。減資しても株式数は減らない。前と同じです。つまり、前のオーナーは今でも株式を持っていることになる! 株主の座から去っていないのです。じゃあ減資して減るのは、いったいなに? それは資本金という計数のみ・・・
ゴッドファーザーの手腕によって、会社は順調に業績を伸ばし、いつしか債務超過を脱し、かつ、それにとどまらず、巨額の利益を積み重ねるようになったのであった。

*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。